2025年11月16日

医療事故全死亡事例検証求める

 医療事故の原因を探る医療事故調査制度が始まって10年が経った。患者の予期しない死亡事例について3000件以上が調査されたが、院長の判断に左右され、医療機関間で件数に大きな差がある。
 厚生労働省の有識者検討会は、調査が進むよう、全死亡事例を検証する仕組みづくりなど医療機関に求める報告書案をまとめた。と11月12日の読売(草竹敦紀、影本菜穂子記者)がスキャナーで伝えている。


 アジア太平洋戦争で召集され、南方のスマトラ島から無事、宇品港に帰ってきた明治生まれの父親が60年前の夏、夜中に突然、血を吐き、救急車で病院に運ばれた。 
 それでも入院した時はまだ話ができたから、長男の自分だけ病室に呼ばれ、「おまえは長男だから――」と、特別に何か具体的に言われた記憶はないが、今思えば、覚悟していたのか、あのときのことはその後の自分の人生に大きな影響を与えた。

 手術をしたら、もう口がきけなくなってしまった父親。その時はどうすることもできなくて、意識不明のまま、心臓が止まるまで入院していた。
 病名は動脈瘤破裂となっていたように記憶するが、その後、あれは絶対手術ミスだと思うようになってしまった。

 昨日まで元気だったといえば、歌舞伎俳優の中村勘三郎も、同様で、確か、前日ゴルフを楽しんだとか伝えられていたので、こちらは明らかな手術ミスだった疑いがある。

 大腸がんの手術を国立がんセンターで受けた親族の女性が手術は上手くいったらしいが、術後の薬が強すぎたかして、後遺症でしゃべれなくなり、長く病床で苦しみ抜き、「死にたい」とまで訴えるほどだった。
 明らかな医療事故であるが、どうすることもできなかった。

 群馬大学の医療事故が大きく伝えられたことがあるが、不器用で未熟な外科医が手術ミスを繰り返した話もあった。

 かく言う自分も、40代早々、寺の坊主がなりやすいとか俗にいう尻の病気で手術した時、2回もやり直すという藪医者にあたってしまい、往生したことがある。
 親族の医師が炎症性腸疾患クローン病だと診たててくれたが、この病院の医師はそれすらもわからなかった。

 医療事故は思っているより、多く発生しているのではないか。
 全死亡事例を検証するなんてことは当たり前のことである。
 患者の立場からすれば、同意書を提出している手前、文句を言うこともできない。

 病気で死ぬなら諦めもつくが、医療事故で死ぬのでは納得がいかない。
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2025年10月08日

HIV感染2年連続増 24年994人 3人に1人が発症

 厚生労働省のエイズ動向委員会は26日、2024年の1年間に新たにエイズウイルス(HIV)の感染が判明した人が、前年比34人増の994人となり、2年連続で増加したと発表した。このうち、エイズを発症していた患者は同41人増の332人だった。いずれも過去20年では低水準だが、増加しているため、同委員会は今後の状況を注視するとしている。

 HIVは性行為や血液を介して感染し、数年〜10年の無症状期間を経てエイズを発症する。治療薬の服用で発症を抑えられる。

 発表によると、HIVの感染が判明した人のうち、エイズを発症していた患者の割合は33・4%と、過去20年で最も高かった。理由について同委員会は、コロナ禍でHIV検査を受ける人が減り、エイズを発症するまで感染が分からなかった患者が増加したためとみている。


 傾城という言葉があり、昔はそちら方面の女性にうつつを抜かしいると国を亡ぼすというような意味で使われた。
 同じようなことで、亡国病とされているのが性感染症の一つ梅毒である。
 1945年5月にドイツが降伏し、ソ連軍がベルリンでドイツ人女性の老若、つまり子どもから高齢の女性まで手あたり次第性暴力をしたことは証言もあるし、確かなことであるが、そのソ連兵が同年、8月9日未明、満州や朝鮮半島に侵攻し満蒙開拓団など日本人女性に襲い掛かり性暴力を繰り返した。
 性暴力被害者は生憎妊娠してしまったり、梅毒に感染させられた。

 エイズウイルス(HIV)に感染しても、エイズを発症するかどうか問題で、治療薬を研究し、成果を出した研究者として知られているのが満屋裕明さんである。

 語り継ぐ戦争の立場から、薬害エイズの訴訟で知られるミドリ十字と満州で捕虜をマルタと呼んで人体実験をした関東軍の731石井部隊が関係していることを知ったのは陸軍登戸研究所に行ったときのことである。
 つまり、731部隊にいた人間がミドリ十字の経営側にいたというのだ。

 満屋さんのお陰で治療薬ができたことで、エイズはそれまでの脅威が半減したように受け止めていた。
 治療薬ができる前のことだが、HIV感染者と関わりを持ったことがあって、その時は、濃厚接触しなければ大丈夫とされていたが、怖いという意識を拭い去ることができなかった。

 HIVウイルスに感染しても、発病する前に対処することが肝心である。
 梅毒では、若い頃春を鬻いでいた高齢の女性がカギのかかる病棟に入院したことを知っているが、治療しなければ、梅毒はやがて精神に異常を来たすこともあるということ。

 HIVウイルスに感染してしまったら、なんと言っても治療することである。
 性暴力で他者に感染させることが一番の悪である。
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2025年09月10日

乗り合わせた飛行機で人命救助。医師に感謝のエール

 「お客様の中にお医者様はいませんか」…NY行きANA機で乗客救命、ためらう医師の脳裏に「訴訟リスク」というタイトルで、9月10日の読売(岡絃哉記者)WEBの記事に興味を惹かれて読んだ。

 羽田空港から米ニューヨークに向かう飛行機内で急患の命を救ったとして、札幌市中央区の医療法人社団「土田病院」理事長の医師・土田茂さん(56)が東京消防庁の「消防総監賞」を受賞した。同様の場面に居合わせても、十分な設備がない中での対応に二の足を踏む医師は少なくないというが、土田さんは「自分にやれるだけのことをやっただけ」と振り返る。

 「軽い頭痛くらいかな」。そう考えて名乗り出た土田さんだが、CAの案内で乗客男性(69)と向き合った瞬間に血の気が引いた。男性は呼吸ができず、心肺停止直前の状態だった。

 男性は機内食を喉に詰まらせたという。土田さんは慌てることなく、自動体外式除細動器(AED)を使用しながら胸骨の圧迫を繰り返す。数分が過ぎて男性の呼吸が戻った瞬間、「何が起きてもいいように」と常に持ち歩いている医療用の手袋を装着し、喉を塞いでいた肉片を取り除いた。


 8月23日の朝、連れ合いが庭で転んで膝が痛いと足を引きずって、この日、約束していた津軽三味線のお稽古には臨んだ。
 お師匠さんが心配してくれて、すぐにお医者に行った方がいいと少し早めにお稽古を切り上げてくれたので、かかりつけの整形外科に車で連れて行った。
 膝のお皿が割れているので手術が必要だからということで、紹介状を書いてもらい街の公立病院に行きたかったが、生憎土曜日で休みだったため、患部を固定してもらい、月曜日に行くと、手術することになった。
 手術日の前日でないと入院できないと言われ、結果的に29日に手術ということになり、28日から入院となった。

 普段から自分の命より大事な存在だと公言してはばからないほど大事な連れ合いが入院してしまうとたちまち生活が一変してしまった。
 連れ合いがやってくれていたことを自分がやらなければならないということになるから、買い物、食事の支度、洗濯とその上で、この時期は畑が超多忙で自分で食事の支度する時間がないので、出来合いのお惣菜をスーパーで買い求めて食べるということで本当に大変だった。

 大事な大事な存在だから、手術後ほぼ毎日面会に行った。面会に行かなかったのは1日だけということで、同室の女性が「毎日、面会に来てくれるなんて、やさしい旦那様ね」と誉めてくれたらしい。
 連れ合いは「自分が困っていることを訴えたいんでしょ」と照れ隠しに応じたらしい。

 昨、9月9日に退院して佳いということに一昨日医師から許可が出たので、迎えに行った。
 連れ合いの愛車はパジェロだが、自分は運転が下手なので、愛車の軽トラで迎えに行った。
 以上が、連れ合いの転倒による膝の手術のための入院の顛末である。

 さて、40代早々から炎症性腸疾患クローン病で3か月入院し、その後も腸閉塞で2回、尿路感染症が悪化し腎盂腎炎になってしまい入院しということで、検査入院は抜きにしてもいつもお医者の先生にはお世話になっている。
 腹痛がずっと続いていたので、8月26日、腹痛の原因を調べるためにCT検査をしたが、結果ははっきりした原因は不明のままだった。
 今も、腹痛が続き、気持ちが弱気になっているところに大事な連れ合いが入院ということで参っている。

 私事を披歴して、恐縮であるが、事程左様に医師の先生方にはお世話になりっぱなしである。感謝してもしきれないほどの存在が医師の先生方である。

 飛行機は怖いから乗りたくないが、家族サービスと語り継ぐ戦争で数えるほどだが乗っている。
 飛行機で具合が悪くなったら嫌だなと思ったことは何回となくあるが、偶然とは言いながら、医師が搭乗していることもまた珍しくないということなのか。喉に肉を詰まらせた男性はラッキーだった。
 
 誤嚥性肺炎の恐怖は他人事ではない。
 高齢になると、あちこちガタガタである。

 最後に医師の先生には感謝の言葉「お陰さまで」とお礼を申し上げたい。
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2025年06月03日

医療を考える

 NHKETV特集“断らない病院”のリアルで、「患者を断らない」を理想に掲げ、年間3万人の救急患者を受け入れる地域医療“最後の砦”にカメラが入った。神戸市立医療センター中央市民病院。「働き方改革」という現実に“医療の質”をどう守るのか苦悩する医師。過去最大規模の赤字も明らかになり、経営を揺るがす事態に。患者の安全、医師の健康、安定した経営…。相反する難題に院長が出した答えとは? “断らない病院”が照射する日本医療のリアルだ。

 6月2日のクローズアップ現代で、「まさか都市部で...相次ぐ病院閉鎖・休止 医療の未来は」を放送。
 「大きな病院がたくさんある都会なら、医療は安心」そんなイメージが崩れはじめている。患者は多くとも深刻な赤字を抱え、そこに医師不足、建物の老朽化など、複合的な要因が重なり、都市部の病院が相次いで閉院や休止に追い込まれている。「必要な医療に力を入れるほど経営が傾いてしまう」と、ジレンマを語る医師たち。番組では、病院の経営リスクとその背景を多角的に検証。命を守るために何が必要か、医療の未来を考える。

 NHK特集「ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で」を視聴した。「患者を診ない医師もいれば、薬の処方を間違える医師もいます・・・」ある病院からNHKに届いた“限界”を訴える悲鳴。取材班のカメラが記録したのは、深刻な医師不足を背景に「医療の質」という、守るべき一線が脅かされているという衝撃の実態だった。これまでの医療を維持できない“医療限界社会”ともいうべき現実―。患者を守るために何が必要か?追いつめられた病院の密着取材から、あるべき医療とは何かを考える。

 内容は3件ともそれぞれ、公開されている㏋から紹介させていただいた。


 後期高齢者になって、目、耳、歯と体のあちこちガタが来て、医師の先生には本当にお世話になっていて感謝している。
 40代早々、炎症性腸疾患クローン病になってからお世話になっているから大袈裟ではなく医師のお陰でここまで生きてこられた。
 身近な親族に3人医師がいることも相俟って医師が大変な職業であることは知っていた。

 生まれ育ったのが首都圏の田舎町であったが、東京一極集中で首都圏も人口増で、街の様子も様変わりした。
 それでも大学病院がなく、自治体の経営する病院だけだから、家族が膝を痛めて歩けなくなった時、救急車をお願いしたら、救急隊員の電話が自治体の病院に断られ、隣町の病院に運んでもらったことがあるくらいで、安心できる状況とは言い難い。
 クリニックはどこに行けばいいか考えるほど数はある。

 さて、NHKが放送した神戸、大都会東京の吉祥寺と千葉県の市原、そして、山陰地方の病院のそれぞれを視聴した結果、病院と言えども、経営が赤字続きであれば、破綻してしまうので、銀行を救済した時のように公的資金を投入するか、診療報酬を上げるかすることが必要になっているということ。

 さらに、都会と地方の問題もある。
 医師が集まる都会と較べ、地方には医師が数で不足している現実だった。
 日本の都道府県には国立大学、それも医学部が設置されているが、都道府県の国立大学医学部で学んだ医師がみな、大都会に行ってしまうことで医師が足りなくなってしまう。
 自民党が構造改革だと耳に心地よい響きの言葉で、大学病院の医局がやってきたことを変えてしまったことから、それまで、大学の医学部の教授が教え子を地方に派遣していた制度が壊されてしまったことも田舎に医師が集まらない原因となっている。
 さらに、働き方改革で残業の抑制を進めた結果、ますます人手不足になっていることもある。

 特に、地方の医師不足は山陰地方の病院を例にすれば、医師が専門外、総合診療医のようなどんな患者も診るという医師の負担は計り知れないことになって、退職者がさらに増えることになってしまう。

 総合医といえば、TVで放送された「ドクターコト―診療所」のコト―先生こと五島健助医師を思い浮かべててもらえばわかりやすい。

 地方の医師不足を解消するためには、現在もあるだろうが、入学する枠に卒業後、一定年数その県で働く。あるいは県で働けば奨学金を免除することなどが考えられるし、医師の待遇をよくすることも当然のことである。

 コメ不足の原因は自民党の減反政策の失敗であり、備蓄していた古古古米を廉価で販売されたくらいで喜んでいる場合ではない。
 コメを生産する農家が苦しんでいるから、農家に補助金を出して、生産してもらえばコメ不足など起こるわけがない。
 能登半島での地震が起きてから、政府のやっていることを見ていると、能登切り捨てとしか思えない。

 地方から自民党の議員が出ても、自分は東京に住んでいるから、地方の発展に力が入っていないのではないか。
 地方の病院が医師が不足しているのを解決するのが政治というものである。
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2025年03月01日

臓器休日摘出 最多83件 脳死移植 施設逼迫

 2024年に実施された脳死下の臓器提供130件のうち、過去最多の83件が休日に集中していたことが読売新聞のデータ分析でわかった。前年に続き高止まりしており、移植施設の人員や病床が 逼迫し、臓器受け入れの見送りにつながっている可能性がある。厚生労働省は、患者が登録する移植施設を複数にするなどの対策を進めており、効果が上がるか注目される。と2月21日の読売が夕刊1面トップで伝えている。


 永く読売がを購読しているが、臓器移植に関して力を入れて伝えていることがわかる。
 臓器移植は待っている患者にとっては生きる死ぬの問題だから待ったなしであるが、最も重要なのは臓器の提供である。
 脳死状態で臓器を提供してくれる人がいるから臓器を移植することにつながるわけだ。
 次いで、医療スタッフと医療機関の問題も大きい。

 ということで、脳死移植が休日に集中するには理由があってのことだから、その理由を解明し、対策はとれるはずである。

 若い頃、一緒にキャンプしたりしていた友人が2024年の3月からだというが、人工透析を受けるようになった。
 2023年の秋に、ギターが上手な彼が公共施設の秋祭りに出演し、ボーカルの女性の伴奏をしていたのである。
 最初は、友人だとは気づかず顔色が悪いなと思って客席で観ていたが、途中で友人に似ていると気づき、よくよく見てみたらやはり友人だった。
 舞台から降りてきた彼と客席であいさつを交わしたが、やはり、顔色が土気色だったので心配していたら、2024年の夏に、やはり、一緒にキャンプに行くなど親しかった別の友人が亡くなったことを件の彼が教えてくれたのである。このとき、人工透析を受けていることを聞いたというわけだ。

 映画を観たことで知り合った『風の波紋』の監督もまた人工透析をしているとのことだったが、こちらは、ドナーの提供を受けて腎臓移植をしたと次作の資金のカンパの要請があった時知った。

 連れ合いの双子の姉の伴侶もまた50代から20年くらい、さらに、語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚でお世話になったガイド師もまた長い期間ではないが人工透析を受けていた。
 二人とも亡くなってしまった。

 臓器移植といえば、自分と関わりがあった人は人工透析患者だったから腎臓移植ということになるが、聞けば聞くほど人工透析は大変なことらしい。

 腎臓は二つあるとのことで、元気な臓器提供者(ドナー)から提供を受けることが可能であることから、脳死移植とは一緒にならないかもしれない。

 人工透析の大変さを耳にして、腎臓移植を願う気持ちを理解することができた。
 一人でも多くの臓器移植を待ち望む患者のことを思えば、脳死移植が休日に集中することで、臓器移植ができなくなってしまうことを防止しなければならない。
posted by 遥か at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療

2025年02月05日

『雪の花―ともに在りて―』

 月に一度の映画館行き、2月は小泉堯史監督、松坂桃李主演『『雪の花―ともに在りて―』を観てきた。
 1月観たのが月末だったから、2週続いて映画好きには至福なひと時を過ごせたことになる。

 原作は吉村昭だとのことだが、恥ずかしながら全く知らなかった。 
 「多くの命を奪う疾病に立ち向かい、絶対に諦めなかった男 その真実には、人々との出会いと夫婦の絆があった―」と買い求めたプログラムにあった。

 江戸時代末期の福井藩の町医者で漢方医の笠原良策が当時流行った死に至る病疱瘡(天然痘)を治療、予防しようと奮闘する物語で実話が基になっているらしい。
 
 天然痘といえば、すぐに英国のジェンナーという名前が出てくるほどで、予防で歴史に名が刻まれるほどの快挙をなした。
 そこから、遠く離れて自分の身近な人々を救った笠原良策医師も実に立派である。

 2020年から猛威を振るった新型コロナが完全に収束したわけでもなく、インフルエンザにマイコプラズマ肺炎と重なって流行っているみたいな時だから、タイムリーといえば時期的にはぴったりだが、新型コロナの治療と予防で我が国の医療関係者が懸命に頑張ってくれたことと同様にいつの時代にも、ありがたい医師がいたものである。

 福井藩といえば、別名越前で、越前となれば、越前焼、越前和紙、そして越前竹人形と頭を過る。
 映画でも、越前和紙を製造している様子が伝えられたが、連れ合いの働いていた職場に越前出身の女性がいて、早期に退職して田舎に帰り、越前和紙の作家になったと風の便りに聞いている。

 疱瘡の予防として京都で「種痘の苗」を手に入れた医師の笠原は、子どもたちに種痘苗を打ち、その子を連れ、越前に戻ろうとするが、生憎、道中が吹雪となってしまい、あわや遭難というシーンがあった。高倉健の「八甲田山」の雪中行軍のシーンが頭に浮かんだほど吹雪の怖さを知った。
 幸い、事前の準備よろしきを得て無事一行は越前に戻れた。

 2019年11月に大阪から福井に行き、永平寺でお参りしてきたことを思い出しながらスクリーンを眺めていた。
 11月だから季節はよかったが、冬ともなれば、タイトルのような雪なしには考えられないのが越前ではないか。
 
 日本海側は山陰の湯村温泉の『夢千代日記』、越前では『越前竹人形』、越中では『風の盆恋歌』、越後では『越後つついし親不知』と雪で大変だが、ズバリ『雪国』もあるくらい文学作品やTVドラマ、映画などで名作が生まれている。

 映画ではカメラワークでその景色が紹介され、旅情を誘われてしまった。

 佳い映画なので、一人でも多くの人にお薦めしたい。
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2025年01月12日

吉岡秀人医師が築いたシステム 医師偏在絶つヒントに

 2025年になって、読売が各部門の責任者に展望を表明させていて、昨日は能登半島地震からの復興についての地方部長の展望を取り上げたので、能登地域も含めて大きな問題となっている医師偏在について、1月10日の暮らしの紙面で鈴木雄一医療部長が2025の展望についてとても参考になることを教えてくれたので書いておく。

 吉岡秀人医師(59)は、戦乱が続くミャンマーを訪れ、生死の境をさまよう患者と向き合っている。
 政府から渡航中止勧告が出ているが「患者が待っています。私の天命ですから」と活動を止めない。
 30歳の時、「医療の届かないところに医療を届ける」使命感にかられ、単身ミャンマーに渡り、貧しい子どもたちのために医療を提供した。
 04年、国際医療ボランティア団体ジャパンハートを設立。これまでに5000人を超える医療者を東南アジア6か国に派遣した。
 医師の善意に頼るのではなく、システムとして、日本国内の医療機関に在籍したまた、1週間前後という短期間から海外の医療活動に参加できる仕組みを構築したことが「貴重な経験になる」と支持を得た。

 医師の偏在が大きな社会問題となっている日本では、就業地に制限のない医師は,患者が多く収入を得やすい都市部に集まってしまうだけでなく、診療科に目を転じれば、外科医が減る一方で、自由診療で高額収入が期待できる美容外科医が22年までの10年で80%増えた。

 
 個人の使命感なる善意に頼ることなく、必要な医療が届かない事態を回避できるのか。吉岡医師が30年がかりで築いたシステムがヒントになるかもしれない。と鈴木部長が指摘していることは的を得ているのではないか。

 医師といえば、親族に医師がいて、その息子と娘が医師になり、さらに、別の親族の娘が医学部に在籍しているということで結構身近な存在である。
 国公立の医学部でないと頭だけでなく、カネがかかると耳にするが、寄付金だけで0が7つの倍だとか、事実関係は明らかでないが噂を耳にしたことがある。
 そうなると、カネもうけしてかかった費用を取り返そうとするかのように見えるのも無理ないか。と同情したりもしてしまう。

 しかし、その一方で、その昔の野口英世、現在なら、アフガンで凶弾に倒れた中村哲医師、そして吉岡秀人医師など立派な医師も数多くいる。

 炎症性腸疾患クローン病で40代早々から医師のお世話になっている身であるから、医師や医療スタッフにはいつも感謝の気持ちを忘れたことはないが、いつも通院している病院の消化器内科は、医師が欠員で主治医の先生が患者が多すぎて見るからに大変そうでお気の毒でならない。

 首都圏の田舎町に生まれ育ったが、住宅開発が進み、歩いて行ける範囲だけでもクリニックはたくさんある。
 後期高齢者になって、歯、目、耳、内臓では腸という具合にあちこちガタが来ている。
 医師の偏在、診療科目の偏在は困るので、吉岡医師のシステムを参考に問題の解決がなされることを期待したい。
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2024年11月21日

同じ医師が繰り返す手術ミス 問われる医師の資質

 NHKクローズアップ現代「“リピーター医師”の衝撃 病院で一体何が?」医療事故が8件も 病院で何が 赤穂市民病院を視聴し、手術ミスで死ぬまで苦しみを背負わされた被害者、患者が気の毒でならない。

 「同じ医師が医療事故を繰り返す「リピーター医師」の問題が、いま各地で明らかになっている。取材班は4年前、手術中に脊髄の神経を切られ、歩けなくなる重い障害を負った女性のケースを取材。
 執刀医は8件の医療事故に関わっていたとされていた。こうした事故が繰り返される背景に、構造的な問題があるという声も上がっている。
 医療への信頼を揺るがしかねない実態とは?患者が安心して医療を受けるために何が必要なのか?」と㏋にある。


 脊髄の神経を切られ、歩けなくなる重い障害を負った女性のために、ふだんは書かない病院名をあえて書く。
 問題の医師が勤務していたのは赤穂市民病院で、あの公益通報した部下を自殺に追い込んだパワハラ体質で県議会で不信任されて失職、それでも、事件の重みを考えない人たちに支持され、再選を果たしたあの知事の兵庫の自治体の病院だ。

 赤穂といえば、赤穂浪士、忠臣蔵で知られているが、現実は田舎で医師を募集しても来てくれる人がいないとのことで、医療ミスを繰り返した手術不適な医師でも雇用するしかなかったらしい。

 採用にあたって、過去の勤務先を調査することなど全くせず、過去にも医療ミスを起こしていたはずだが、手術不適の医師だとはわからなかったにしても、採用後、8か月で8回の医療ミス、手術ミスがあったというのだから、もっと早く、手術をさせないようにすべきだった。

 40代早々、尻の激痛で肛門科を受診し、痔瘻だと診断され手術を受けたが、手術が失敗だったということで、さらに2回、都合3回手術をした結果、あそこの部分が傷ついてしまった自分としては、医師の手術ミスが他人事であるわけがない。
 
 自分の親族が医師で、その医師によれば、当時、炎症性腸疾患クローン病だとの診たてで、その後、親族の尽力で入院し、病名はクローン病だと診断された。

 クローン病で小腸が数か所狭隘になっているため、すぐに腸閉塞になることから、手術を考えたが、手術はやってみないとうまくいくかわからないので、結局手術せず、その後、腸閉塞で2回入院している。

 歌舞伎俳優の中村勘三郎さんだって、手術する前、ゴルフをしていたというくらい元気だった由。ところが手術したら、亡くなったというではないか。

 問題は、手術ミスを繰り返す医師は手術不適だから、手術させないようにすることで、医療ミスをなくすようにすることだ。

 TVドラマの「ドクターコトー」や失敗しないフリーランスの「ドクターx」のような優れた技術を持った医師は多くないということ。

 それでも、最後の頼みは医師だから、医師の先生には頑張って!とエールをおくりたい。
posted by 遥か at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療