2010年07月22日

金賢姫元死刑囚 「娘と同じ犠牲者」横田夫妻が面会へ

 毎日書き続けている原動力は、「自由」を奪われし者たちが再び自由を手にできるようにとの強い願いとエールだ。

 自由を奪われし者と言えば、北朝鮮の金正日国家指導者による日本人拉致被害者がすぐ浮かぶ。もちろん、日本人に限らず韓国その他の国の人とて同じこと。

 87年の大韓航空機爆破事件を金正日指導者に命じられた金賢姫元死刑囚(48)が20日に来日し、拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)の両親と面会するという。

 毎日によれば、77年11月、中学からの下校途中、新潟市内でこつぜんと姿を消した娘が、北朝鮮に拉致されたと夫妻が知ったのは20年後の97年。「ああ、生きていた。外国といってもきっと2、3日で会える」とうれし泣きした日からさらに13年の歳月が流れた。病気を抱えながら、2人は今も月の半分は全国を回り、拉致被害者の早期救出を訴え続けている。

 「北朝鮮が大韓航空機爆破事件さえ認めようとしない中、話したくても話せないことがたくさんあるのでしょう」。早紀江さんはそう気遣う。来日許可には慎重論もあるが、「金さんも娘と同じように苦難の道を歩んでこられた犠牲者。(北朝鮮にいる)家族とも会いたいことでしょう。家族との別離という同じ苦しみを抱えた方が、私たちに会いたいと言ってくださっている。そのすべてを受け止めたい」と語った。

 02年9月、日朝首脳会談で初めて拉致を認めた北朝鮮は、めぐみさんについて「死亡した」と伝えた。しかし、北朝鮮から提供された遺骨はDNA鑑定で別人のものだったことが判明している。

 帰国した拉致被害者らの証言から、めぐみさんは北朝鮮で金元死刑囚の同僚の工作員に日本語を教えていたとみられている。拉致事件に関する日朝交渉は08年に中断したままだ。滋さんは「めぐみの救出は、政府にやってもらうしかないが、それには世論の力が必要です。訴え続けないと、事件が風化してしまう」と話した。

 自分は国家というか、政府を信用していない。日本人が日本の国内において、拉致され、北朝鮮に連行されたまま、北朝鮮から解放されずに、帰国できずにいるわけだから、国家主権の重大な侵害である。昔なら、ただちに、北朝鮮と戦争になっただろう。そこまで行かずとも、朝鮮総連の人と拉致被害者を交換するくらいのことはやったのではないか。

 民主主義というのは時間がかかるものだから、拉致被害者の帰国に関しても、簡単ではないことは確かであるが、政府が手をこまぬいていて、未だに救出できないというのでは、国家というものは、国民、否市民にとって、どういう存在なのか考えさせられてしまう。

 ここで、日米安保の出番がやってくるのだが、米国ほど信用できない国はない。オイル目当てにイランには攻め込んでも、同盟国の人間を拉致したまま、帰国させない北朝鮮には全く無関心である。

 拉致問題で、米国が日本を守る意思がないことが明白となった以上、自国の防衛は自らの手でやらなければならないことは明らかであろう。

 論点がそれた。戻す。

 横田ご夫妻が話された「金賢姫元死刑囚も北朝鮮指導部の犠牲者である」という認識には敬意を表さざるを得ない。

 実行犯であったとしても、マインドコントロールされ、テロリストにされたという事実を冷静に見つめ、自分の娘との関わりを話したいという女性の心情に思いをはせるという態度は立派だ。

 北朝鮮による拉致被害者を救出するためには、我々のそれぞれが自分の娘や息子が拉致されたという他人事でないという意識に立つことが重要ではないか。

 その上で、国連を動かすために、拉致の事実をPRしていく。国内では、朝鮮総連の関係機関をもう一度調べ直し、国外退去を含め、拉致被害者と交換できるようにあらゆる法的措置をとることもやっていかなければならない。
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金賢姫 鳩山
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