2010年07月19日

「平和とは」尋ねる旅、長岡の学生が写真展

 語り継ぐ戦争。今日のテーマ、「あなたにとって平和とは何ですか」

 読売によれば、新潟県上越市の長岡高専大嶋義章専攻科2年生は6月、福岡県八女市で今も燃え続ける「広島原爆の残り火」を北海道へヒッチハイクで運びながら、出会った人に「平和」について尋ねる旅をしたという。

 回答をスケッチブックに書いた約100人を紹介する彼の写真展が、新潟県長岡市大手通の市民センターで19日まで開かれている。

 残り火は、八女市星野村の男性(故人)が投下後の焼け跡から持ち帰って保存してきた。ろうそくにともして、犠牲者の冥福と平和を祈る「キャンドルナイト」が全国に広がり、新潟市でも6月20日夜に実施された。彼は、火を札幌市に届けるボランティアとして参加する際、「平和」を聞くアイデアを思いついた。

 気分がいいニュースである。まだ21歳の学生が自分のできることとして、「広島原爆の残り火」を新潟から北海道まで運びながら、出会った人に平和を尋ね、写真を撮ったという。

 戦争と平和については、若い人にこそ、一番考えてもらいたいテーマである。

 何故なら、戦時中、戦争の作戦などを考えていた、大本営、海軍軍令部などで参謀などと呼ばれていた、それこそ戦争責任が問われるような立場の人間が戦後も生き残り、敗色濃厚となっていた敗戦の年、1945年に知覧はじめ、各地の飛行場から若い人が特攻として、片道だけの燃料で死を余儀なくされたという事実があったからだ。

 若い人に犠牲を強いて、軍の幹部は生き残ってきたというのが、戦争の実態であるから、若い人には心して、考えてほしい。

 新聞には、出会った人がそれぞれ、平和について寄せたコメントが紹介されているが、あえて、書かない。できれば、これを読んだ人が自分で考えてほしいからである。

 とはいうものの、せっかくだから、自分の考えだけは書いておく。

 「平和」とは、数えきれない人たちの犠牲で、与えられたかけがえのない生活のこと。だから、戦没者に手を合わせ、有難く、感謝しながら守っていかなければならないもの。

 「平和」とは、戦没者のことを忘れないことだと言い換えてもいい。
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