ちょっと贅沢であるかもしれないが、わが家では新潟のコシヒカリを食している。福島産コシヒカリを長く食べていたこともあったし、あきたこまちや宮城のひとめぼれのときもある。概して、越後、東北の米を食することが多い。
家内の系統が新潟出身であり、自分が若いころ東北地方をよく旅したからか、親しみがあるからである。
産経に嫁不足…狙われる東北の農家 純粋な男心を弄ばれた被害者の心の叫びという記事があった。
嫁不足−。東北の農家にとって深刻な問題を逆手にとるように、中年の独身男性を狙った悪質な結婚詐欺が横行している。宮城、山形両県で被害を名乗り出ただけでも約30件、被害総額約1億円。
業者が仲介した韓国人や中国人の女は男性を結婚する気にさせると多額の金をせがみ、突然行方をくらませる。背後にブローカーの陰もちらつくが、捜査当局は詐欺容疑での立件には難色を示す。
被害男性の怒りの声が切なく響く。「人生最後のチャンスだと思ったのに…。何とか金だけでも返してくれ」というのだ。
宮城県の被害対策弁護団によると、宮城、山形両県の男性から4月末までに約30件の相談が寄せられ、被害額は1人につき300〜320万円程度。相談者は40〜60代で、最も多いのが農家だった。
東北の村である山形県最上郡戸沢村は、農家の嫁不足問題解消のため、村を挙げて韓国からの花嫁としての来村を募って成功したことで知られる。
先例があるから、結婚詐欺被害が横行するのかもしれない。
東北の農家の嫁不足については、実に様々な問題があることに気づくべきだ。
満蒙開拓団として、満州(現中国東北部)に入植した開拓農民の婦女子が戦後、帰国できず、残留婦人や残留孤児として、結婚できない貧しい中国人農夫の嫁として、もらわれた、あるいは買われたのである。
経済発展が顕著な今日の中国においても、共産主義とは名ばかりで、貧富の格差は広がり、東北部の貧しい農民には嫁のきてはいない。
目を転じて、わが国の東北地方は有数の米どころであるが、農家の収入は天候に左右され、米価の政府買い上げなどの問題を抱え、安定せず、労働条件の厳しさから後継者不足となっている。
そこで、3Kと呼ばれるような仕事に外国人労働者を低賃金で使うように中国や韓国など東南アジアから外国人花嫁をもらうということになった。
根本的な農政の問題、食糧自給率の問題を何ら解決しようとせずに、安易に外国人花嫁をもらわなければ農業が維持できないということは、他の日本人がやりたがらない労働で、外国人労働力に頼ることと何らかわらない。
研修という名で、中国人を低賃金で労働力として使う、高原での野菜作りなどもこの範疇であろう。
このことは、職を求めて若い人が就活する際にもいえる。江戸時代、農民は年貢に苦しめられ、娘をl身売りさせた。町民はと言えば、必ず手に職をということで、大工、左官などの職人や、商人などを目指した。
しかるに、現代の世では、収入が安定しない一次産業に従事しようとする人は少なく、職人を目指す人も少ない。看護・介護などは労働と収入が見合わないので恒常的に人で不足となっている。
農村での農家の嫁不足は、もはや個人で解決できないほど深刻であるといっていい。農村での農家のイメージはよくない。だから、イメージアップを図る必要もあるだろう。
でも、根本的な問題は、農家がわが国の食糧自給を支えているという認識に立ち、その消費者側が生産者側と手を携え、嫁不足解消に取り組まなければならない。
2010年05月16日
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