3月4日夜、NHK9時からのニュース番組で、2009年の自殺者が12年連続で3万人を超えたことをとりあげていたので、書いておく。
失業により路上生活者となることを余儀なくされてしまい、結果自殺に追い込まれてしまう事例にスポットをあて、対策に取り組んでいる森川すいめい精神科医の活動が紹介されていた。
路上生活者が公園で自殺し、彼の冥福を祈る関係者の姿があった。場所は新宿中央公園だったか、人は、困窮し、路上生活者となった場合、なってからの一定期間が自殺に追い込まれやすいそうだ。
森川医師は、久里浜アルコール症センターの精神科医であり、ホームページによればアジアやアフリカを中心に39カ国も訪問した経験があるといい、鍼灸師免許取得後に医師免許を取得したという珍しい経歴の持ち主でもある。
池袋で路上生活者への給食活動などに取り組むNPO法人TENOHASHIの代表理事でもあり、精神科医として路上生活者を診断調査し、路上生活者への炊き出しなどへの支援を豊島区長に要請するなどの活動でホームレス問題にも大きなかかわりを持つ。
年間3万人以上もの人間が12年連続で自殺してしまうという日本という国の在り方が問われる。単純に計算して、12年で36万人。かなり大きな街の住民がすべて死んでしまったことになる。膨大な数字である。
戦後、復興するなかでGNPが世界2位だとか浮かれているうちに、労働運動ができないように国鉄が解体され、民営化されたころから、どうもおかしなことになってきたようだ。
米国ばかり手本にするうちに、完全に日本はダメになり、ついに政権が交代することになった。
自殺者が12年もの長い間、毎年3万人を超えてしまうような世の中はおかしいということにそろそろ大勢の人間が気づかなければわが国に未来はない。
米国のように一握りの富める者がいて、大多数が医療保険がないから医者にもかかれないような社会にしてはならない。
やはり、他人事というのが一番ダメだ。
2010年03月05日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/36010688
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/36010688
この記事へのトラックバック