2010年02月27日

医師 中村哲

 世の中には、実に立派な人物がいる。有名、無名にかかわらず、誰かのために活動しているそんな人物にスポットをあて、敬意を表していく。

 少し前、TVで視た中村哲医師。パキスタン・アフガンで活動するNGO「ペシャワール会」現地代表として、医療活動や緑化活動に従事していることで著名である。

 アジア地域で社会貢献などで傑出した功績を果たした人に贈られるアジアのノーベル賞と呼ばれる「ラモン・マグサイサイ賞』を2003年に受賞。

 医師だから医療活動が本業だろうけれども、ペシャワール会のホームページ「誰も行きたがらないところに行き、誰もがやりたがらないことをする」の中村哲医師 現地状況報告によれば、25.5km灌漑用水路が開通したそうだ。

 つまり、医療活動だけでなく緑の大地計画として、水路事業や農業・井戸事業にも取り組み、飲み水の確保、砂漠の緑化、農業の振興にも貢献しているということ。

 アフガンは農作物が取れないので、麻薬の栽培が盛んで供給源となっている。だから、灌漑用水路を造ることが最重要の課題なのだ。

 アフガンで自分が知っていることといえば、実際に対戦車地雷で片足を無くしたアフガニスタンの少女と義肢装具士を目指す「ろう者」の主人公とのふれあいを描いた映画「アイ・ラヴ・ピース」を観て知った地雷の恐ろしさである。

 地雷は「沈黙の悪魔」と呼ばれる怖ろしい兵器であり、地雷が埋まっているアフガンと世界的な義肢装具会社「中村ブレイス」のある島根県太田市大森を舞台に現地の復興と義肢装具制作に励む若者にスポットをあてた映画。

 映画のポスターには「少女に笑顔を。大地に緑を。風に愛を。」と大きく書かれたとなりに「戦争しか知らないアフガニスタンの子供たちのために私にもできることがある」とプリントされていた。

 中村哲医師と中村ブレイス、偶然両者ともに中村姓であり、医師と義肢装具という人を救うという共通の仕事に生きてもいる。

 中村哲医師のまねなどできることではないが、人として生命を与えられた以上、誰かの役に立つということができれば言うことなしであろう。

 政府が毎年、春秋に叙勲をしているが、政治家とか高級官僚などそれなりの給与、報酬を得ている者が上位で勲章を得ている。

 地道に世のため、人のために活動している人物が上位に来ないのは、叙勲されたい側が、叙勲する人をきめているからではないか。

 まあ、地道に活動している人は叙勲を狙って、がんばっているわけではないからいいか。

 でも、地道に世のために活動している人を秘かに応援しているのは自分だけではあるまい。きっと、お天道様だって声援しているにちがいない。



posted by 遥か at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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