2025年07月28日

臓器移植を題材に「いのちの授業」

 東京学芸大学付属国際中等教育学校教員の佐藤毅さん(51)が「命の大切さ 子どもと考える」臓器移植を題材に「いのちの授業」を2013年から全国の小中高で続けている。と7月20日の読売(草竹敦紀記者)が「顔Sunday」で伝えている。

 授業では、臓器移植には臓器を「あげたい」「あげたくない」「もらいたい」「もらいたくない」の四つの権利があると伝える。
その上で、普段から自分や家族がどうするか話しておいてください」と呼びかける。

 原点となったのは、小学5年生の頃、クラスでいじめが起きる中、担任教諭は、児童たちに名前の由来を親に聞かせて発表してもらい、「一人ひとりが親の希望を受けて生まれた存在。相手を尊重しよう」と訴えかけた。その後いじめは自然と収まった。

 高校教諭になった1997年、脳死下の臓器提供を可能にする臓器移植法が施行され、「生と死」について考えてもらうのに適したテーマだと考え、2000年から授業を始めた。
 他校にも出向くようになり、これまで約50校、参加した児童生徒は約1万4000人に上る。

 「命の重みを知ってもらい、いじめも子どもの自殺もなくなることを目指したい」と願う。


 参議院議員選挙が終わった。
 「生きていることだけで価値がある」と訴えてきたれいわ新選組の山本太郎代表や、一度の過ちで刑務所生活を体験し、高齢者や障がい者が多くを占めていた受刑者のお世話をした経験から、福祉の社会活動家として更生や社会復帰に尽力してきた山本ジョージさんの政治を変えようというは願いは有権者に届かなかった。

 自殺者が1998年から連続して3万人を超えたが、2012年に3万人を下回り、以降は減少傾向になった。
 対策が実り、数は減っても、男性は10歳から44歳、女性は15歳から34歳で自殺が死因の第1位となっている。

 臓器移植にもまた一握りの富裕層がカネの力にモノを言わせて臓器を買い上げるということを耳にしたことがある。
 阪本順治監督『闇の子供たち』で描かれたタイの貧民街での少年少女の売春、貧しさゆえに臓器移植まで行われてしまう実態を伝えていた。

 10代から20代にかけての頃、本栖湖にキャンプに行ったりした友人の一人が2024年の3月から人工透析をうけている。
 腎臓の臓器移植ができれば、透析は必要なくなるらしいが、臓器を提供する側のことを考えると身内とか親しい間柄でなければ臓器の提供は難しいだろう。

 命の大切さを考えると、自殺者がいなくなるような世の中であってほしいし、子どもを産むとかで生産性があるとかないとかで命の軽重を考えるなど右寄りの人たちが考えることは自分とは相容れない。

 交通など様々な事故死、自殺者、死刑囚などいろいろな死がある中で、命の重さを考えると、なんでも臓器移植の対象になるわけではないにしても、命の大切さを普段から学習することがとても大事なことだ。

 語り継ぐ戦争では、日本軍は特攻作戦、集団自決、玉砕などと命を粗末にした本当にお粗末な軍隊だった。
posted by 遥か at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 臓器移植
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