東京大などの研究チームは、海中では分解しないと考えられていたナイロン製釣り糸が、特定の製造条件で分解することを発見した。強度が高く安価な素材のため、漁網などに用途を広げられれば海洋プラスチックごみ問題の解決につながるとしている。と5月18日の読売が伝えている。
ナイロンなどのプラスチックは釣り糸や漁網の材料として使われているが、海中でほとんど分解せず、放置された漁具がウミガメや海鳥に絡まるなどの被害が多発している。微生物で分解されるプラスチックも開発されているが、強度やコストに課題があり普及は進んでいない。
チームは、プラスチック素材約1000種類を海に沈める実験を行った。その結果、予想に反して市販の釣り糸の一部に分解の兆候を見せるものがあった。
素材は、衣服や工業部品で広く使われている「ナイロン6」と「ナイロン6,6」を特定の比率で組み合わせたもの。それぞれ単独では分解しないが、組み合わせた素材は海中で分解が進み、3か月で強度が5分の1にまで下がった。
チームの伊藤耕三・東大特別教授(高分子材料学)は「世界的な問題となっている海洋汚染の歯止めになる」と話している。
流石東京大学などの研究チーム、快挙だと言っても過言ではない。
畑で保温と除草のために敷くマルチと呼ばれる黒いビニールというかポリ製品があるが、これが、すでに土中の微生物が分解する製品ができていることから、ナイロンの釣り糸が海で分解することは可能なことではないかと素人ではあるが思っていた。
昭和の初めに祖父が建築したとされる蔵、所謂土蔵を2023年に解体してしまった。
土蔵といえば、お宝の一つや二つあるかもしれないとは思ったが,アンテイック製品を集めている商売人が喜んでほとんど全部、車2台で持って行ってくれたが、生憎お宝といえるほどのものはなかった。
ただ一つ、釣りが好きだったという祖父の釣り竿が出てきたので、形見として残しておいた。
庭に池を築造して鯉を泳がせていたというくらいだから、結構佳いものかもしれないが興味がないのでよくわからない。
袋の中を見ていないので、釣り糸があったかどうか定かではない。祖父は戦後に亡くなっているが、その頃、ナイロン糸はすでにあったものかどうか。
ナイロン糸といえば、若い頃、NHKが阿部保夫のギター教室を放送した時、禁じられた遊びで知られた愛のロマンスをマスターすべく一所懸命に練習したことを思い出した。
連れ合いがわが家にやってきたら箏と地歌の三味線を持参してきた。
古希を過ぎてから、親族の形見の品だという津軽三味線がケースごとわが家にやってきた。
めぐり合わせだからということで、師匠を探し、連れ合い共々習い始めて、はや3年半が瞬く間に経ち、初心者が習う「六段」が弾けるようにはなった。
ギター、箏、三味線、そして津軽三味線とみな糸というか絃を使うので、絹糸だと切れやすいからナイロン製を使っているというくらいナイロン糸は丈夫である。
こちらは海洋投棄したりしないので、海を汚す心配はないが、釣り糸を使う釣り人は環境問題を意識している人が果たしてどのくらいいるだろうか。
ナイロンの釣り糸は、海洋に投棄されてしまう可能性があるからこそ、海中で分解するものができれば、環境問題にとっては一つの解決策ができたことになる。
エールをおくりたい。
2025年05月23日
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