2025年04月02日

フジTV第三者委員会女子アナへの性暴力を認定

 元タレントの中居正広氏の元女性アナとのトラブルを巡る一連の問題について調査していたフジ・メディア・ホールディングス(HD)とフジテレビの第三者委員会が31日に公表し、両者の関係性については、両者の権力格差、フジテレビにおけるタレントと社員の会食を巡る業務実態などから、本事案はフジテレビの「業務の延長線上」における性暴力であったと認められる、としている。とメディアが伝えている。

 テレビ朝日などが伝えるところによれば、編成局長B氏やフジテレビ社員が関与した事実は認められなかったとしたうえで、2日前に行われたバーベキューの会を踏まえてAさんが「同種の会合」と認識したことに影響があると指摘している。

 また、トラブル発覚後のB氏らの対応について、B氏らは中居氏の依頼を受け、中居氏に代わって見舞金名目で現金100万円をAさんの入院先に届けたことがAさんに対する口封じ、二次加害行為と評価した。

 また、B氏が中居氏にAさんの退社を伝えると、中居氏からショートメールで「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな」「色々たすかったよ」と返信があり、B氏が「ひき続き、何かお役に立てることがあれば、動きます」と返信していたことが分かった。

 第三者委員会の報告書では、BSフジの報道番組のキャスターで3月27日にフジテレビの取締役を退任した幹部によるハラスメントの事案も認定されている。


 いつの時代も変わらないのは人間である。
 弱いものが虐められ、女性の場合は性暴力、セクシャルハラスメントを受けても泣き寝入りするというのがお定まりのことだった。
 本多勝一『殺される側の論理』(朝日新聞社)の単行本を買い求めて読んだことがある。
 人間を殺す側と殺される側に視たてる。つまり、される側に立ってみるとフジの女子アナの気持ちが理解できるのではないか。
 売れっ子だったタレントとTV局に雇用されている女子アナとの権力差は天と地ほどの開きがあり、しかも、タレントには職場の上司がついて、ご機嫌取りをしているのだ。
 
 ところが、時代は明らかに変わっていることに売れっ子だから傲慢になっていたタレントは気づかず、女子アナは自分の思いどおりになるものだと考えていたのであろうよ。(鬼平の口調になってしまった)

 ジャニーズ事務所の創業者の性加害を知っていながら、日本のマスメディアは報道することがなかった。
 この事務所に所属していたタレントは創業者の性加害を見て、権力者は何をしても許されると誤解していたのではないか。
 ここに登場したのがいつものことながら、悪いことは悪いという異国の放送局である。
 英国BBCが少年たちに対する性加害を告発したことから、日本のマスメディアがようやく重い腰を上げたのである。

 するとどうだろう。
 加害当事者はすでに死人に口なしであったが、事務所は世間からバッシングを受けた。ところが、このタレントはうまく逃れ、一人TVに出演してカネを稼いでいた。

 フジテレビが局アナで性接待ということで報じられたが、結果は業務の延長戦上の性暴力だと認定されたのだから、事実上の性接待と指摘されてもあながち間違いではあるまい。

 世の中、そんなに甘くない。
 
 当初、うやむやで逃げられると踏んだ当時のトップは外国の株主からの申し入れで思い通りにはならなかった。
 陰で天皇などと呼ばれていた権力者、大学の理事長が脱税で捕まったし、少年に性加害をし続けてきたプロダクションの創業者は逮捕されることはなかったが、その恥ずかしい犯罪で汚名は語り継がれていく。
 フジテレビの最高権力者として長く君臨していた人も退任した。
 報道番組でキャスターの態度が大きくて、陰でパワハラやセクハラをしているだろうと見ていたら、処分されることになったと伝えられている。
 タレントの評価は地に堕ちた。

 自民党の裏金議員が石破首相のことを批判していたら、「裏金議員こそ辞めろ!」「恥を知れ!」という趣旨のことを日曜討論会でれいわ新選組の長谷川うい子さんに言われたと伝えられている。

 阿漕なことをやっていると、いつかわが身に返ってくるということか。
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