3月17日から彼岸の入りで20日のお中日を前に本日、ご先祖の墓参りに行く予定にしていたら生憎、朝から雪が降っているので、墓参りは延期することになりそうだ。
嫁いでいる姉から、いつものように仏様にお供えするように菓子折りが届いている。家庭の事情で行かれないので、墓参りをするようにとのこと。頂戴した菓子折りは指示されたとおり仏壇に供えている。
明日は姪から医家オケの演奏会のチケットが届いていて、連れ合いが姉妹で行くことになっているので、墓参りはあさイチで済ませるつもりだ。
さて、春の彼岸といえば、1995年3月20日にオウム真理教の教祖の指示で地下鉄サリン事件が起きてから30年ということになる。
当然、メディアもこの地下鉄サリン事件に関連したことを大きく取り上げている。
購読している読売も大きく取り上げているので、犯罪被害者支援で発信してきた立場であるから、書いておかなければならない。
まず、「広角 多角」というタイトル欄で田中誠文化部次長が「日本変えた1995年 考え伝え続ける」という見出しで、主な出来事を書いている。
「ウインドウズ95」が発売され、インターネット元年と呼ばれる年で、1月に阪神・淡路大震災が発生し、3月のお彼岸にカルト教団オウム真理教による地下鉄サリン事件という未曽有のテロ事件が起きた。
1985年8月に起きた日航機123便墜落事件が自衛隊による撃墜事件で、事件をもみ消した政府が米国に借りができたことで、坂村健東京大学名誉教授が当時TRONプロジェクトで完成させた0Sを政府が使わず、米国マイクロソフトのウインドウズを使うことになったということを耳にしたことがある。
日航機の墜落事故が自衛隊によるものだというのは亡くなった森卓さんこと森永卓郎さんの遺言であるが、話は妙に辻褄があっているから怖い。
さて、地下鉄サリン事件では、科学者として日本を代表することになりそうな人物がサリンをつくってしまった。
事件に関わったメンバーにはほかにも、医師であったり、学業成績が優秀な人たちが多かった。なぜ、彼らが教祖に騙されてしまい、事件を起こし、死刑囚として死刑を執行されてしまうことになったのかについて、あちこちで取り上げられている。
読売の記事ではジャーナリストの江川紹子さんの「自分の頭で考えること」の大切さを説いていることを紹介しているし、今朝のNHKマイあさラジオ「ここに注目」で清永聡解説員も同様の意見だった。
3月15日の読売が32,33ページ全紙面で地下鉄サリン事件について伝えている中で、作家・精神科医帚木蓬生さん(78)が「テロの脅威 増す現代」という見出しで、「大切なのは、幅広く、地に足の着いた常識を身につけることだ。自分が選択した情報に凝り固まるのではなく、色々な意見を耳に入れることが大事だ。
信者たちは教祖の説く『解脱』という理想を妄信したが、現実の豊かさは、コツコツ働いて生活するという日々の積み重ねによって生まれることを忘れてはいけない」と説いている。
人はこの世に生を受ける前「生んでくれ」と親とされる人に頼むことができない。
生まれた以上、必ず死ぬことになっており、一握りの富裕層だって死なないわけにはいかない。
生まれたとき、健常であっても事故や病気で障がい者になってしまうことがある。
地震や津波などの災害、犯罪や事故に遭って殺されたり、障がい者になってしまうことだってある。
水俣病やサリドマイド、原爆による被爆で母の胎内にいた時から、重き荷物を背負わされてしまう気の毒な人だって少なくない。
ハンセン病で隔離されたり、難病に苦しめられることだって少なくない。
性別だって、生まれたときの性別だけで人生が決まるわけでもない。
親ガチャなんていう言葉が流行ったことがあったが、生まれた時代、国、地域などで人生が大きく左右されることもある。
願わくば、貧乏よりも富裕層とまでは言わないまでも、中間層くらいの家庭であればと願ったりもする。
少なくとも、アジア太平洋戦争が始まった1941年から1945年に生まれていれば、戦争と無関係ではいられなかったし、そもそも軍部独裁だから自由が全くなかった。
生まれた国が日本でなければ、独裁国家だったら、国から逃げ出そうとするだけで殺されてしまう。
上述のことは紙一重だということをもっと意識した方がいい。
紙一重だという意識が乏しいとき、人は少数者や弱者のことを忘れて、多数者の側から上から目線で少数者や弱者のことを見てしまう。
福祉の関係で働いていた知人から教えてもらったことに生活保護を担当する役所の窓口で、この紙一重のことがわかっていない職員が少なくないのではないかというのだ。
いくら学業成績が優秀であっても、カルト教団の教祖に簡単に洗脳されてしまうのは自分で考えることをしてこなかったからだという指摘は的を得ている。
語り継ぐ戦争だから、戦争を企図した大本営や軍令部などの軍人は学業成績が極めて優秀であったことはよく知られていることだが、その割に、米国の強大さを甘く見ていたとしか思えない。
災害といえば、埼玉で県道が陥没した事故でトラックが転落し、運転手がまだみつからない。
この県道を通行しているドライバーは転落したのはあなただったかもしれないではないか。
犯罪でいえば、教員による児童、生徒たちへのわいせつ事件が後を絶たないことで、英国版DBSを参考に教員採用時点でチェックできるよう日本版DBSが整備されることになった。
学業成績は優秀である教員が児童、生徒に手を出すということは勉強ばかりしていて、そちら方面での遊びというか大人の勉強をしてこなかったからだというのは自分の持論である。
オウム真理教の教祖に洗脳された優秀な若者たちが進む道を間違ってしまったことが残念でならない。
洗脳されないために、勉強だけでなく、読書、映画、芝居という文化的な面で想像力を磨くように訴えたい。
当然、水商売とされている世界も垣間見て、この世界で働く女性から見聞を広めることも欠かせない。
彼岸だから、ご先祖のことは無論、次世代のために少しは世の中が住みよくなってもらいたいと願う。
2025年03月19日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/191287994
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/191287994
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック