うつ病などの「心の病」が原因で、2023年度に休職した公立の小中高校などの教員が過去最多の7119人に上ったことが20日、文部科学省の人事行政状況調査でわかった。前年度から580人増え、初めて7000人を超えた。休職者の増加は教員不足にもつながり、深刻な状況となっている。と12月21日の読売が伝えている。
要因は「指導」が最多26%。年代別では、30〜40代が多く、限界となっていることがわかった。
一方、児童生徒らへの性暴力や同僚らへのセクハラで処分された教員は、前年度比79人増の320人で過去最多となった。このうち、子どもへの性暴力やセクハラで処分された教員は前年度比38人増の157人だった。中学校が67人で最も多く、高校が46人、小学校が35人。世代別では、20歳代が73人で最多となり、次は30歳代の41人だった。
1964(昭和39)年10月に東京五輪が開催された翌年の夏のことだった。
召集され、南方のスマトラ島に派兵されたが、生き残って広島の宇品港に引き揚げてきた生命力があった父親が20年も経たないうちに病死した。
父親は小学校の教員だった。
夏休みの夜、多量の血を吐き、救急車で病院に運ばれたのだが、手術する前は元気だったにも拘らず、術後、意識不明となり、数日後亡くなった。
当時、輸血をすると、信じられないことだが、その分の血液を返すことを求められたのだ。家族は困ったが、父の昔の教え子が奔走し、献血者を集めてくれたお陰で無事、血液を返還できたことを思い出した。
さらに、数10年後、教え子たちの有志だろうか、父親の墓参りに来てくれた時は本当に驚いた。
さて、教員が「心の病」で休職に追い込まれている数が7000人を超え、3年連続最多を更新しているという。
働き盛りの30〜40代が多く、働く限界となっているとも。
時代は変わったのである。
50年前と比較しても意味がないが、不登校が激増し、いじめも一向に減ることがなく、旭川事件のような悪質かつ刑法犯で逮捕されなければならない殺人事件のようないじめ事件すら起きている。
教員のオーバーワークもあるだろう。
原因がどこにあるのか有識者でも、明確に答えることが難しそうだが、学校教育が曲がり角に来ていることは確かである。
教員のなり手が減っているわけだが、解決策を見出せそうにない。
2024年12月24日
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