木材や草などの生物資源(バイオマス)を低酸素状態で加熱して作る「バイオ炭」。取り込んだ炭素を放出せずに貯留できるため、政府は脱炭素の政策の一環として、温室効果ガスの「削減量(クレジット)取引」制度の対象と認めている。企業の関心も高まっており、農業だけでなく建設分野にも活用が広がってきた。と8月22日の読売(渡辺洋介記者)が夕刊で伝えていた。
植物は光合成で大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して成長する。燃やしたり、微生物が分解したりすると、温室効果ガスのCO2が大気中に放出される。
バイオ炭にすると炭素を分解されにくいように固定化できるため、温室効果ガスの実質的な排出量の削減につながる。2019年の国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の指針などによると、100年たっても分解されずに残る炭素の割合は65〜89%と見積もられている。
バイオ炭の活用例として農業分野ではワイン用ブドウ畑にバイオ炭を撒いて温室効果ガス削減。建設分野ではコンクリートにバイオ炭を混ぜ、温室効果ガスを削減するがある。
バイオ炭なんて知らなかったが、燻炭なら知っている。
もみ殻や木くずを低温で蒸し焼きにするらしいのだが、土壌改良剤として、効果があるとされている。
燻炭を畑で使ったことはないが、原材料が自然のものだから、佳いに決まっている。
『工藤阿須加の農業始めちゃいました』で、先般、紀州の備長炭を生産している人を訪ねていた。
ウバメガシを原材料に焼成することで、燃料として最高の炭ができるのだ。
環境によいかどうかはしらないけれど、年間の生産量からして、問題となるようなことはないだろう。
月に一度の映画館行きで、『うんこと死体の復権』という他者に薦められないネーミングの映画を観た。
タイトルは工夫がなく感心しないが、作品としては環境問題に関心がある人なら観てよかったと言える映画だった。
要するに人間の排泄物、死んで死体となれば両者共に微生物や虫たちが食べることで土に還ると
いうことである。
死体ということで、死ねば微生物や虫たちが食べて、命はつながっていくのだが、生活様式の変化は、土葬から火葬になってしまい、微生物や虫たちは人間を食べることができるのは、行旅死亡者くらいになってしまった。
持続可能な生き方、SDGsという考え方の参考にはなる話だった。
バイオ炭に温室ガス削減効果があることは専門的な知識がなくともわかることだが、農業、建設の両分野に限らず、用途はもっとありそうだ。
少なくとも、農業だって、燻炭の例からすれば、ワイン用のブドウ畑に限らず、わが家の畑にもあるブルーベリーなどにも効果がありそうだから、そうなると、今、ブルーベリーを育てている農家が多いので需要はまだまだありそうだ。
2024年09月13日
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