2024年09月01日

コメ不足改めて、新規就農問題を考える

 語り継ぐ戦争ではあるが、敗戦から79年の2024年9月の関心事は、自民党総裁選ではなくてコメ不足である。
 
 8月20日から26日まで「農林・水産 最前線」というタイトルで連載があり、コメ不足を含めた大事な一次産業である農林水産業の今を取材している結果が興味深かった。
 「茶摘みの時期 AI判定」「IT駆使しスマート化」、「『農ガール』新たな担い手」「家事との両立 家族と『協定』」、「食料安保 畑なくても」「植物工場 収量と価格安定」、「スマホ使って農薬抑制」「ドローン散布 量や時期提案」、「サーモン 陸上で養殖」「新興企業 独自技術で勝負」「森の姿 数日で3Ð化」「無人ヘリ1本の樹種まで」と全6回の見出しを書き出してみた。

 連載2回目は、農業の担い手を確保するために、女性の就農を後押しすることは必須となる。女性であれば、家事・育児との両立が課題として横たわる。
 ということで、新たな担い手として「農ガール」のことを紹介していた。

 新規就農者数は減少が続いてる。
 新規就農者数は毎年5万〜6万人で推移してきたが、2022年は4万5840人で、前年比12・3%減少した。
 全国41道府県に設置されている農業大学校の卒業者数は22年度1735人と、13年以降ほぼ横ばいで推移している。22年度の卒業生で、卒業後に就農した人は全体の53・9%だった。


 台風10号は留まるも、8月が行き、雷鳴と共に季節は秋に、秋になれば新米だが、コメ不足どうしてだ。
 連れ合いがいつも利用しているスーパーに米がなかったと聞いたのは少し前のことだが、そのスーパーより近い地元のスーパーで手に入れてきたと伝えてくれたのもほぼ同時期のことだった。
 というわけで、目下は農業に目が向いているので、連載2回目の農業後継者の問題について書いておく。

 今、TVで放送されるのを楽しみにしている番組に「工藤阿須加の農業始めちゃいました」がある。
 東京農業大学を卒業した工藤阿須加は、自身農業をやっているらしく、新規就農者から就農後10年くらい経過した農業者を訪れ、新規就農の苦労話などを聞き、農作業を手伝い、収穫できた野菜を調理したものを頂戴するのだ。
 農業大学校の卒業生の数をみても決して多いという数字ではないが、農業の後継者不足の解決に番組がいくらかなりとも役立っているはずだ。

 TVで紹介するくらいだから、新規就農者にしても、それなりの経験者にしても、農業大学校で学んだり、先輩の農業者の指導を仰いだりと情熱が画面の向こうから伝わってくるし、野菜や果実、花などの栽培だけでなく、酪農などでもインターネットでの顧客への販売など所謂6次産業化にも取り組む。

 農業で食べていくのは自然相手だからそれは大変な職業であるが、自分たちの食料くらいは何とかなるはずだから、食料難になったときは、飢餓の心配などはないはずだ。

 農業は再三取り上げているように、農福連携ということも可能で仕事がない障がい者と労働力が欲しい農家を結びつけることで、両者にとって都合がよい。

 一次産業は国家の基幹産業であるべきで、食料安保の観点からも、農業に補助金などもっと力を入れる必要がある。
 さらに、酪農、畜産、養豚、養鶏などでの飼料を外国産に頼るのではなく、国産で賄うこと。
 飼料に乳酸菌を混ぜることで、つきものの悪臭をなくすことができる。
 パン粉は、米粉に切り替えていくことが必要だし、コメの減反政策なんてコメ不足が本当ならナンセンス極まりない。
posted by 遥か at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 農業、林業振興
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