2024年06月15日

吃音に理解を 生きやすい社会に

 6月9日の読売の朝刊で見つけた「東京春秋」というタイトルの囲み記事302回とあったのは、大前勇記者(36歳)が「吃音 周囲の理解が大切」という見出しで、言葉が滑らかに出ない吃音の取材で出会った人たちのことを取り上げている。

 吃音の若者が一日限定で働くカフェを各地で開く奥村安莉沙さん(32)。自身も吃音の奥村さんが安心して働く場所を作りたいと世田谷区でカフェを始めたのは3年前。「他の職業でもやって」と反響が相次ぎ、新たな取り組みとして、「接客に時間がかかるアパレルショップを4月に大阪の百貨店で開いた。
 吃音の大学生らが販売員になり、「言葉が出るのに時間がかかります」などと伝えたいメッセージを首から下げて接客した。

 記者も子どもの頃から吃音があり、からかわれることが何度もあったそうな。
 奥村さんを取材して、「こんな風に理解してもらえるんだ」と気づかされた。

 一人でも多くの人が生きやすい社会について考えていきたい。と結ぶ。


 古希を過ぎて躰のあちこちに金属疲労ならぬ、加齢による衰えを自覚するようになってしまった。
 歯がダメで、ポリデントが身近になってしまったし、目から光線が走るようになったときは焦ったし、眼科に行くと白内障の目薬を処方され、耳鳴り、難聴に悩まされるようになった。
 40代早々に炎症性腸疾患クローン病だと診断され、爾来通院、服薬が続く。

 有機無農薬での野菜作りを実践しているので、慢性的に腰が痛いし、膝の具合が悪くて草むしりがたいへんなことになっている。

 さて、吃音である。
 歯がダメで、ポリデントのお世話になるくらいだから、活舌が悪くなり、尺八を吹くことにも影響がでている。
 言葉が出ないのは、吃音でも失語症でもなく、老化現象で認知症の初期かもしれない。

 しかしである。
 ハンディキャップを自覚すると、吃音者の気持ちもよく理解できるようになった。
 接客業であれば、メッセージを首から下げておけば意志は伝えられる。

 一人でも多くの人が生きやすい社会にしていくことは素晴らしいことだ。
 
 誰しもがみな同じであるわけがないのである。
 ここが一番肝心なところである。

 一人ひとりがこの意識をもてるかどうかである。
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