大津市の保護司新庄博志さん(60)を殺害したとして8日に逮捕されたのは、担当していた保護観察中の無職の容疑者(35)だった。保護司制度を揺るがしかねない事態に衝撃が広がった。事件はなぜ起きたのか。保護司の安全対策は十分なのか。6月9日の読売が「保護司殺害」上というタイトルで事件を取り上げている。
保護司は罪を犯した人らと向き合い、立ち直りを支援する非常勤の国家公務員で、給与は支給されない。全国に約4万6000人いる。自らも保護司で、全国保護司連盟の吉田研一郎・事務局長(66)は「本当にショッキングで、あってはならないこと。保護司として活動することに不安を感じる人が増えるのでないかと心配している」と述べた。
容疑者は2018年10月にコンビニ強盗事件を起こし、19年6月に大津地裁で懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を言い渡された。同年7月に確定し、新庄さんの指導を受けながら更生の道を歩むことになった。
更生の柱となるのは就労だ。しかし、飯塚容疑者は、職場になじめず転々と仕事を変えていた。
法務省は8日、全国の保護観察所に対し、▽保護司に危険が及ぶようなケースがないか点検する▽保護司から不安に感じていることなどを電話で聞き取る――ことを指示すると明らかにした。
語り継ぐ戦争をメインに犯罪被害者支援を訴えてきた立場から、犯罪を減らすためには、出所者の更生が大事で、更生を支援する保護司が如何に大事であるか理解している。
出所者、無論出院者者も、就労が最も大事で、これに家族の支えがあれば、更生がうまくいく可能性が一段と高まる。
自分の亡くなった叔父や従弟、連れ合いの姉の嫁ぎ先の亡くなった義父、先年亡くなった地域の有力者など保護司だったり、現在保護司という人が身近にいるから、保護司が殺害されたとなれば、他人事などと放っておくわけにはいかない。
容疑者の男は職を転々、xに不満投稿し、「保護観察 保護しない」などと見当違いな不平をいっていたという「典型的な犯罪者で、デ保護司制度を崩壊させるような重大事件を起こした以上、極刑をもって償わせるよりないだろう。
冷静に考えれば、保護司が自分たち出所者或いは保護観察中の人間の味方であることは断言できる。
にもかかわらず、勝手に誤解し、保護観察、保護しないなどと身勝手なことを理由に恩を仇で返すという自分の一番嫌いな所業をなしたことが許せない。
アフガンで灌漑用水路を作り、農作物が作れるようにしてくれた中村哲医師をアフガンのテロリストが殺害したことで、恩を仇で返したと怒り心頭になった自分はイスラムの人間に明らかに距離をおくようになった。
保護司が危険な仕事であることはわかっていたので、よく怖くないなと感心していた。
ただし、出所者や保護観察中という立場であれば、保護司に手をかけたら自分がどうなるか、よほどのおバカでない限りわかっているはずだった。
自立の手助けをしている人間を殺害するというのだから、生かしておいてはいけないということになろうか。
世のため他人のためにがんばってきた新庄博志さんのご冥福を祈りたい。
保護司の安全対策がなされるように願っている。
2024年06月14日
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