「泣いた女がバカなのか 騙した男が悪いのか」水木かおる作詞、藤原秀行作曲、西田佐知子が歌った東京ブルース。遠い昔の流行歌だった。
あれから幾星霜、新宿のタワマンで、20代にもかかわらずここに住んでいるという女がストーカーに殺された。というニュースが流れた。
ところが、捕まった50代の男は「俺はストーカーじゃねぇ」と言っているというので、興味を持ったら、殺された女に貢いだ挙句、カネを返してもらえないからだと犯行の動機をしゃべったという。
ところがどっこい流行歌のとおりの出来事が世の中をお騒がせしているのでびっくりである。
男と女、その分け方が時代にそぐわないが、歌舞伎町のホストが客の女を騙して、借金漬けにし、風俗に沈め、その稼ぎを奪うというその昔の女衒同様の悪辣なことをしているという。
店の借金で困り果てた女を海外に送り、売春させるというその昔のからゆきさんみたいなことをやっていた男たちが逮捕された。。
風俗求人サイト「海外出稼ぎシャルム」を通じた米国への売春あっせん事件で、オーストラリアにも女性を派遣したとして、警視庁保安課は9日までに、職業安定法違反容疑で、会社役員の容疑者(54)ら男3人を再逮捕した。3年間で日本人女性200〜300人を米国やカナダ、豪州の風俗店に派遣し、約2億円を売り上げた。と5月6日の時事通信が伝えている。
海外、マカオで売春をし、言葉が通じず、いつ殺されてもおかしくない状況下で、逃げ帰ったという女性が時事通信の取材に応え、女性は今、借金返済のため、風俗店で働いている。もらえなかった報酬は諦めた。ホストからの高額請求に悩む当事者らを支援する一般社団法人「青少年を守る父母の連絡協議会(青母連)」(東京)に相談もしている。「海外売春は死にに行くようなもの。自分を傷つける行為だから思いとどまってほしい」と訴えている。
ホストの騙しで思い出したのが、反日反社の統一教会が集団結婚と称し、洗脳された日本人女性が韓国の貧しい男と結婚させられ、日本に帰ってこられないというのだ。
自民党保守派の安部派がこの統一教会とズブズブの関係だった。
日本人女性が騙されても、ズブズブだった議員は日本人女性を救済しようとはしなかった。
自分たちは裏金を作り、脱税しても、検察に逮捕されない。こういう出鱈目をやっているのが裏金自民党議員である。
歌舞伎町のホストクラブは営業させることに問題はないのか。
騙しで借金漬けにされ、返済のため海外で売春をしていたのがわかっているだけで、200人から300人だというなら、日本の風俗に沈められた女性はいったいどれほどになるのか。
売春防止法が機能不全におちいっているのではない。
人を騙す、詐欺という犯罪がホストクラブで行われている以上、お上は営業許可を取り消す必要がある。
女性が接客する店では、いくらなんでもこれほど酷いことは行われていないだろう。
冒頭の新宿タワマン事件では、ガールズバーなどと自分が全く知らない営業形態の風俗で働いていた女にのぼせ上った男ということで、歌舞伎町のホストの騙しと同様のことが行われていたようであるにしてもだ。
「自由のために」「人としての尊厳を守る」ということで書き続けてきたので、売春することが仮に自由意思
であったとしても、その理由がホストに騙されて借金漬けにされた挙句というのでは抑々自由意思とは言えない。
騙した奴が悪いのか、泣いた人がバカなのか、解けない問題に挑んでいるような気持ちにさせられる事件である。
2024年05月16日
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