2024年04月22日

子ども食堂 母娘の恩返し

 地域版から、お薦めのニュースを集めた「県版王」というタイトルで、子ども食堂に助けられた母娘が恩返しの子ども食堂を福島は会津若松で始めたことを4月20日の読売が夕刊で伝えている。

 会津若松市のカフェが7日からひとり親世帯を対象にした子ども食堂を始めた。
 自らもシングルマザーの佐藤悦子さん(50)と長女の真日瑠さん(12)。「同じ境遇だからこそ話せることがあり、悩みも共有できる」と社会で孤立しがちな親子が心を寄せあう場になればと願っている。

 場所は会津若松市城東町の野菜や果物を使った料理がメインのカフェ(Vegemahi)。
 佐藤さんは約1年半前、
離婚を機に会津若松市へ移り住み、母娘2人での生活に不安を感じていたところ、同市の任意団体「会津OHANA」が運営する子ども食堂で、食事の提供を受けたり、放課後に子どもを預かってもらったりして助けられたのだという。

 お陰で2023年3月に独立し、現在のカフェを開くことができた。
 「わたしが子ども食堂に助けられたように、今度は自分と同じように困っている人にできることをしたい」と会津OHANAと協力して子ども食堂の運営に乗り出した。
 食堂の名前は[OHANAこども食堂城前店」。当面は毎月第1日曜の午後3〜5時に営業し、会津OHANAと一緒に用意した弁当20食を予約制で無料配布する。


 子ども食堂といえば、認定NPO法人むすびえのことを書かないわけにはいかない。
 理事長は社会活動家でホームレス救済で名をなしたあの湯浅誠さん。
 そのVISIONは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」である。
 MISSIONは、「こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えます。
 こども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるようにします。」と㏋にある。

 わかりやすくいえば、子ども食堂をネットワーク化し、寄付を集め、支援するということで、子ども食堂の運営になくてはならない団体だと言っても過言ではない。

 社会活動家といえば、世界ではマザーテレサがあまりにも有名だ。
 日本では、貧民街の聖者賀川豊彦、蟻の街のマリア北原怜子、児童福祉の父石井十次、感化事業の父留岡幸助、廓清の救世軍の山室軍平、そして、アフガンで灌漑用水を敷設した医師中村哲と思いつくままに挙げた偉人たちは皆キリスト教精神に生きる人々だった。

 湯浅さんは貧困問題では路上生活者の救済に打ち込み、現在は子ども食堂の支援を通じて未来の社会というものを考えているようだが、宗教のことは耳にしたことがないから、社会活動家としては、珍しくキリスト教とは関りなく活動してきたみたいなので、敬意を表してきた。

 会津若松といえば、戊辰戦争で白虎隊として、若い人達までもが政府軍と戦ったことで、新選組が好きな自分としては身近な存在である。
 会津には「ならぬものはならぬ」という什の教えがあることで知られているが、この教えも自分は大好きだ。

 その会津若松で、子ども食堂にお世話になったから、今度は、自分たち母娘が恩返しをするという精神が嬉しいではないか。
 薩長など政府軍の流れを汲む政治家が明治維新以降主流になってきたようで、実に不愉快だった。
 会津にはお世話になった恩を返すという気持ちを抱く母娘がいたことが嬉しくてならない。
posted by 遥か at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 貧困問題
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