ハラスメントや痴漢、暴力などの現場に遭遇した際、見て見ぬふりをせず、被害者を守るために行動する人を指す「アクティブ・バイスタンダー(行動する第三者)という言葉がある。具体的な介入方法や知識を学ぶ研修会や動画もあり、関心を集めつつある。と3月6日の読売(田中文香記者)が社会保障の紙面で伝えている。
2023年10月5日のNHKが名古屋放送局から「アクティブ・バイスタンダー ”行動する傍観者”になろう!」というタイトルで性暴力、ハラスメントの現場で見ているのではなく、行動することで、性犯罪やハラスメントを防ごうとすることが近年注目されていると伝えていた。
読売によれば、見て見ぬふりをしないための第三者介入とは
たすけを求める 警察
よりそう 被害者に声をかける
レコーディング 状況を録音録画する
まちがいを指摘する 加害者に注意する
すり替える 被害者が逃げるチャンスを作る
大阪から敦賀までの特急列車サンダーバード内のトイレに連れ込まれた女性が性的暴行された事件が起きたとき、犯人に脅されトイレに連れていかれる女性を見ていた乗客が誰ひとり助けず、車掌や警察に連絡することもしなかったために女性は特急列車のトイレで性的暴行を受けた。
加害者の男は性暴力常習犯で駅のトイレでも女性に対し性暴力をして捕まったが、記憶では懲役18年くらいだったかの極めて軽い刑罰だったから、もう出所して次の犠牲者が出ているかもしれない。
仮に、自分がその特急列車に乗車していても、刃物を持っていたであろう加害者を注意することはできなかったであろうが、車掌に連絡するか、警察に連絡するかはしたのではないか。
犯罪被害者支援を訴えている立場であるから、自分の身を護り、女性を助けるためにできる最低限のことはやったと思う。
職場で来客が暴力を振るう現場に居合わせたことがあった。
その時、日頃、自分が尊敬していた上司が助けに行ったのである。自分は観ているだけだった。
その上司は、机を叩き、怒りまくっている男を小部屋に招き入れ、おとなしくさせ帰宅させた過去があったほど頼りになる人だった。
中学生くらいの不良グループがカッターナイフで椅子を傷つけたりしてたむろって困っていることをある施設の職員から耳にした時、直接警察には連絡できないということで、地域の実力者が知り合いだったことから、相談したら警察に連絡してくれたかして、いつの間にか、たむろっていた問題が解決して喜ばれたこともある。
語り継ぐ戦争では、1945年8月9日未明、満州や朝鮮半島に侵攻、侵略してきたソ連兵は、逃げ惑う満蒙開拓団などの日本人女性を性暴力するとき、場所を選ばず、列車内など乗客がいるところでもマンドリンと呼ばれていた機関銃の銃口を向け、女性に性的暴行をしたことが証言されている。
逆らえば撃ち殺される現場では誰も手出しができない。
ハラスメントや性暴力などの現場では傍観していないで助けなければいけないことくらい誰だってわかっているが、加害者が凶器でも持っていれば、自分の身の安全を確保することが先だから、とにかく、警察へ通報することがやらなければならないことの第一である。
注意して、火の粉が降りかかってきても、格闘家でもなければ対処できない。
被害傍観しているだけだと、次の被害者になったとき、誰も助けてくれはしないからだ。
2024年03月27日
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