アフガニスタンなどでの人道支援に取り組んだ福岡市出身の中村哲医師が、2019年12月、武装集団の凶弾に倒れて4年が過ぎた。同国でこの春、中村さんのアイデアを生かした新方式の取水堰が完成する。渇水に苦しむ住民を救おうと始まった 灌漑事業は、中村さんが現地代表を務めた同市の民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」によって次のステージへ踏み出す。と2月19日の読売(梅野健吾記者)が伝えている。
中村さんはアフガニスタンでの活動を担う現地NGO「ピース・ジャパン・メディカルサービス(PMS)」を指揮し、灌漑事業などを手がけてきた。これまでに整備された取水堰はアフガニスタン東部に計10か所。そこから水を供給する耕作地は2万3800fに広がり、難民となっていた住民たちの帰還につながった。
住民が主体的に関われるよう、施工も維持管理も現地で入手できる資器材で行える工法が編み出された。日本とアフガニスタンの伝統工法を融合したこの「PMS方式灌漑事業」で、クナール川、カブール川など大河川から取水する堰を完成させた。
山脈の麓の谷あいにあるバラコットでは川の流量が小さく、十分な灌漑用水の確保が難しい。そこで新しい手法では、ため池を設けて、▽湧き水▽洪水時の川▽台地から谷あいに流れ込む雨水――の主に3通りの取水を組み合わせて水を得ることを目指す。
中村さんのアイデアを基にした設計で施工を進め、3月の完成を見込む。
今、野球の世界ではメジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手に注目が集まっている。
小学生の頃から、プロ野球で活躍する長嶋選手、王選手の活躍をTVで視聴し、応援したものであるが、その後は、松井秀喜選手を応援したくらいで、野球に全く興味がなくなっていたところに登場したのが大谷翔平選手だった。
野球では投げる人と野手で打つ人は別々だったが、これを一人でこなすだけでなく、ホームランをたくさん打ち、速くて撃ちにくいボールを投げるということで大活躍することから二刀流と世間で注目を浴びるようになった。
他の選手のまねのできない活躍は偉業だと称えられているだけでなく、高額の寄付をしたり人間性も高く評価されていることから、人種差別の国で日本人はジャップと馬鹿にされてきたが、大谷選手にけちをつけるとブーイングで批判されることを怖れて、批判する人すら少ない。
偉業といえば、アフガンで医師でありながら、灌漑用水路を完成をさせ、多くの住民の食料生産に貢献して、凶弾に倒れた中村医師の活躍もまた偉業としてもっと称えられていい。
日本では政治家や役人がお手盛りで勲章をもらっているが、政治家や役人など対価なり報酬なりをえている人間が一所懸命に働くのは当たり前で、無償で働く中村哲医師は国民栄誉賞を受賞したり、叙勲であれば、最高賞をもらってしかるべきである。
医師として異国の地で医療奉仕することは素晴らしいことであるが、栄養が足りないから病気になったり、免疫力が低下したりすることを食事で栄養が摂れるようにと野菜などの農産物を生産できるように灌漑用水路を敷設した。まさに快挙であり、偉業を達成したのである。
日本人の評価を著しく高めた功績は国から最高の栄誉が与えられて佳いはずだ。
医療奉仕も立派であるが、患者が死んでしまえば、区切りがついてしまう。
ところが、灌漑用水は中村哲医師が没しても、ずっと残って、住民たちに美味しい野菜を提供することになる。
ボランティアの最高峰である。中村哲医師は。
2024年02月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190785193
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190785193
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック