2024年02月06日

民具の製作 地域超え 支援 継承の危機

 農村地域を中心に使われてきた藁細工など民具の製作技術の継承が危ぶまれている。各地に伝わる民具の製作者と素材の生産者、行事の担い手などを地域を超えてつなげる仕組みの必要性が指摘されている。と1月31日の読売(古沢由紀子編集委員)が伝えている。

 2023年9月、佐賀市の伝統行事「見島のカセドリ」の保存会のメンバーが川崎市で荒川美津三さん(94)に藁製の蓑の編み方を習っていた。 
 約10年前に作製された現在の蓑が劣化したが、作り手が途絶えたため、支援を依頼された荒川さんらが独特の作り方を解明し、対面で講習を受けたというわけ。
 荒川さんは故郷宮城県で培った技を活かし「佐賀の蓑は東北のものと異なり、雨が浸透しにくい作りで興味深い」と話す。

 佐賀と荒川さんをつないだのは京都市などが運営する「伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(TARO)。古典芸能や民俗行事の継承、用具・材料の確保などを18年度から全国規模で支援する事業の事務局である。
 経費は1件100万円を上限に京都市が負担する。

 岐阜県立森林文化アカデミーの久津輪雅教授は「技術継承の不可欠な『人』『原材料』『道具』が危機に瀕し、全国規模で材料を集めないと成り立たない時代。後継者養成や自然資源供給システムの確保、散在する作り手の情報収集など各地の現場と行政をつなぎ、地域を超えて支援する仕組みが必要だ」と訴えている。

 
 語り継ぐ戦争で、数えてみれば敗戦後79年となる。
 戦争に敗れれば、戦国時代から女性は勝者の男たちに性的暴行され、性奴隷にされ、男は首を切られるか奴隷にされたりした歴史がある。
 アジア太平洋戦争では敗戦後、進駐軍として主には米軍が日本を占領し、沖縄は施政権を奪われ、広大な面積の土地を米軍基地として占拠された。
 本土にも米軍基地として、広大な面積の土地が占拠されている。
 しかし、目に見える軍事基地の問題とは別に、文化の面で米国は日本を改造し、2度と米国に逆らわないようにしようと企んだ。
 まず食の問題で、米国産小麦を買わせるために学校給食でパン食を取り入れさせたことを筆頭に食文化を変えようとした。
 米は五穀豊穣で日本の各地で祭りという形で日本の文化を形成してきた。
 プラスチックの便利さを教え、使い捨てという形で日本の「勿体ない」というリサイクル文化を壊してきた。

 かように、勝者の米国の御都合で日本の文化が変えられてきた。
 ところがどっこい、日本の文化はそんな底が浅いものではなく、明治大正、そして昭和の初め生まれの人たちの躰に技として伝承されてきたから、少しは残ったのである。
 その人たちが退場すれば、さらに、日本の文化が変容してしまいそうである。

 日本大好き人間の一人である自分は、日本の文化、伝統芸能、伝統工芸などを大事にしたいという考えを持っている。

 何とか、伝承、継承できるようにしなければならないと考えていた。京都の「伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(TARO)は注目すべき試みで流石古からの都、京都である。
 大いにエールをおくりたい。
posted by 遥か at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝統芸能、伝統工芸
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