地域の安全を守る警察官とのふれあいや思いをつづった第32回 全国小学生作文コンクール「わたしたちのまちのおまわりさん」の受賞者が決まった。
2023年は全国から4347点の作品が寄せられ、うち42点が内閣総理大臣賞などを受賞した。と主催する読売が12月20日の特別面で伝えている。
低学年の部鷹取遵さん(兵庫加西市立宇仁小1年)「おまわりさんのパパがおしえてくれた大切なこと」が内閣総理大臣賞を受賞し、紹介されていたが、親の教育、素直な子どもの心情が伝わってきて書いておきたくなった。
交通機動隊で白バイに乗っている父親は、交通事故の現場で子どもが亡くなり、嘆き悲しむ親や家族の姿をみている。
小学校1年生の遵君は自転車が好きで少しずつ危ないことにもチャレンジしたくなる年頃だ。
夏休みのラジオ体操の帰り道、友達に誘われ、坂道を自転車で下る遊びを楽しむ。
スピードが出て、少し怖いし、その分楽しいからだ。
ところが、このことを知った父親から叱責されるのだ。
道路で遊んではいけない。お父さんは仕事で子どもが交通事故で亡くなり、家族が悲しむ現場を何回も見ている。と注意されたが、「友達に誘われた」と言い訳をし、父親の剣幕が怖わくて「ごめんなさい。もうしません」と素直にいえなかった。
すると父親は「お友達が間違ったときに注意してあげるのが本当の友達だよ。楽しいことに流されて一緒にやったらだめだよ」と諭すのだ。
翌日も友達から坂道下りあそびに誘われたが、父親に注意されたことを念頭に「危ないから、やめよう」というのだ。
そして、注意されたときは言えなかったけれど、「道路で遊ばない。飛び出さない」と約束するのだ。
警察官の不祥事が全国の警察で掃いて捨てるほど起きている。
警察への信頼が地に堕ちてしまっているが、多くの警察官は市民の生活を守るために日夜頑張ってくれている。
鷹取君のお父さんも交通機動隊で白バイに乗って、交通事故防止に貢献してくれている。
白バイといえば、正月恒例の箱根駅伝のとき、40年以上沿道に立ち、追っかけ応援をしてきたとき、選手を先導する役目を果たす白バイの警察官の仕事も応援してきた。
正月早々、大変だと思ったが、よく頑張ってくれていた。
住んでいる街が比較的犯罪が少ないのは、警察のパトロールなども功を奏しているからかもしれない。
鷹取君は白バイに乗るお父さんを自慢したいくらい尊敬していることだろう。
注意されたときは素直に「ごめんなさい」が言えなくとも、友達から坂道下りあそびに誘われたとき、父親の注意を思い出して、「危ないからやめよう」と言えた。
直接言えなくとも、父親への感謝の気持ちを込めて作文にしているのは、父と子の愛情が伝わってくる嬉しい話ではないか。
家庭崩壊している話をよく耳にするが、真面というか、普通といえばいいのか、父が子どもを諭し、子が父の言うことを守るという、教育的な観点から言えば、理想的なやりとりで、大いに参考になった。
2023年12月26日
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