2023年12月14日

闘い苦しいが、社会変えたい

 陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県郡山市)に所属していた元自衛官、五ノ井里奈さん(24)への強制わいせつ罪に問われた元自衛隊員の3人の被告に対して、福島地裁(三浦隆昭裁判長)は12日、懲役2年、執行猶予4年(求刑はいずれも懲役2年)を言い渡した。とメディアが伝えている。 

 判決を前に11月末、五ノ井里奈さんが取材に応じたことを12月8日の読売が伝えていた。
 告発を機に、自衛隊では特別防衛監察が実施され、ハラスメント対策の抜本的な見直しが進められている。
 五ノ井さんは「私が前例をつくり、声を上げやすい環境になればと思って行動してきた。ハラスメントに対する社会全体の意識が変わってほしい」と語った。

 宮城県東松島市出身の五ノ井さんは、小学5年生の時に東日本大震災に遭い、津波で自宅を失った。避難所で支えてくれたのが自衛官だった。その姿に憧れて、2020年に入隊したが、ハラスメントを受け、2年後に退職した。「わたしにとって自衛隊はヒーローみたいな存在。今でも心底感謝しているからこそ、良い方向に変わってほしい」と願っているそうな。

 氏名を明かして被害を訴えたのは「今後入隊する女性隊員に同じ思いをして欲しくない」と思ったから。被害をなかったことにはできないと自らを奮い立たせた。
 だが実名告発してから、いわれのない誹謗中傷を受けるようになった。「中傷に対しては厳罰化が必要だ」と訴える。
 「ハラスメントは犯罪。きちんと法で裁かれるべきだ」と断じた。


 世の中を変える。誰かが変えてくれると思いたいのが市井に暮らす市民の多くの共通の願いではないか。
 今、政治の世界では増税反対で全国を行脚し、国会では鋭い質問で岸田内閣を糾弾しているれいわ新選組の山本太郎代表ががんばっている。
 日本の政治を変えられるリーダーはおそらく山本太郎代表で、彼のことを現代の親鸞聖人、よみがえった親鸞聖人だと称えてきた。
 一方で、日本の社会のあり方を変えることになる人としては性被害を実名告発した伊藤詩織さん、自衛隊でのセクハラを告発した五ノ井里奈さんなど、性被害を受けたことを実名告発する人たちである。
 芸能事務所の創業者の少年に対する性暴力を告発した北公次さんのときは、腐りきったマスコミが報道しなかったが、英国BBCが世界にこの創業者の犯罪を伝えてくれたことから、ようやく山が動き、被害者が名乗りでることができた。

 山本太郎代表、伊藤詩織さん、五ノ井里奈さん、芸能事務所における被害者の男性たち、それぞれ誹謗中傷を受けているだろうことは想像に難くないが、「誹謗中傷は厳罰にすべきだ」という五ノ井さんに犯罪被害者支援を訴えてきた立場から諸手を挙げて賛同する。

 誹謗中傷する人間は不幸な輩に決まっているが、こういう心がけだから幸せが遠ざかってしまうということがわからない哀しい人たちである。

 女性が性被害を告発すること、男性も同じであるが、どれ程大変なことか想像すればわかるではないか。
 語り継ぐ戦争では、ソ連兵からの性暴力を怖れた樺太の電話交換手のように集団自決しているのだ。

 時代は変わっても、性暴力の被害者は何も悪くないにもかかわらず、好奇な目でみられるということだってあったのである。
 
 時代が変わったことが全くわかっていない人たちが一部の世界に跋扈している。
 それが、自衛隊を筆頭に体育会系組織警察、消防、学校などでパワハラやセクハラとなって表面化しているではないか。

 性暴力は強姦罪から強制性交罪を経て、不同意性交罪に刑法における名称が変わった。
 暴力など被害者が抵抗できないようにしたのが性暴力という考えから、被害者が抵抗しない、抵抗できないときでも同意しなければ性行為は犯罪として処罰されることになったのだ。

 明らかに時代は変わったのである。
 その変革者が伊藤詩織さん、五ノ井里奈さんである。日本では。

 山本太郎代表は国会の野良犬だなどと呼ばれていたと耳にしたことがあるくらい、与野党に対して、自らの信ずる政治信念を通してきた。

 増税反対で全国を遊説行脚し、賛同者と共にデモして訴えていることが広く有権者に伝わり、選挙を棄権してきた人たちが投票すれば、日本の政治だって明らかに変えることができるはずだ。

 自民党政治では日本はよくならないし、市民の暮らしもよくならない。
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