NHKスペシャル [シリーズ 食の“防衛線” 第一回 主食コメ・忍び寄る危機]を視聴することができ、自分が日頃訴えてきたこととほぼ同じことを訴えていたので書いておく。
「世界情勢が不透明さを増す中、有事に直面しても自らの食を守れるのか?「食の“防衛線”」では、私たちの食を守る手だてを2回シリーズで考える。
第1回は主食コメ。日本人に供給されるカロリーの2割を占め、唯一ほぼ100%自給できている穀物。しかしその生産基盤が大きく揺れている。高齢化により、生産者が急速に減少。2040年には現在の4分の1になるのだ。食料安全保障という視点から、この国の脆弱性をあぶり出す。」と㏋にコンセプトがある。
食料自給率が38%。主食のコメだけはほぼ100%自給できているが、小麦や大豆などは輸入に頼っているので、生産国が輸出をストップしたら、たちまち食料危機だと何回も書いてきた。
語り継ぐ戦争だから、食料がいかに大事か、砲弾などよりよほど大切だということを訴えてきた。
然るに岸田自民党政権は米国から役に立たないトマホークを買わされたり、辺野古に新基地を建設しようと無駄遣いしている。
そんな金があるなら、スイスがやっているように農家に補助金を出して、食料を確保し、わが国の安全保障を一歩前に進めるべきだ。
農業収入だけでは都市部労働者の平均年収だとされている400万円には到底及ばない。と大分県の農業関係者が話していたようにこれでは後継者がいなくなってしまうわけである。
スイスでは、農業で上げられる収入が限られていることから、政府が手厚い補助金を農業者に出すことが消費者の食を確保することになることだと農業者ばかりでなく、消費者がしっかり理解していた。
農業者が減ってしまい、耕作放棄地が増えてしまえば、必ず飢餓の時代がやってくる。
そうならないためにスイスのように若い人が農業の後継者になるように生活できるような安定収入が得られるようにすべきなのだ。
主食のコメでさえ、後継者難で自給率ほぼ100%なんて言うことがこのままでは夢物語になりそうだということにメディアは危機感を持って取り上げなければならない。
気候変動で干ばつ、洪水など世界中で異常気象が発生し、アフリカでは干ばつで農業がダメになり、気候変動移民が多量に発生している。
アフガンで中村哲医師が灌漑用水を整備し、砂漠化した土地で農作物が作れるように援助したが、恩を仇で返したアフガンの武装勢力に殺されてしまった。
アフリカに灌漑用水を敷設する援助を先進国がやらなければ、気候変動移民がどんどん増える一方である。
今、日本全国各地で大騒ぎになっているクマ出没の問題も山に食べる物がないからで、山に柿を植えたり、クマの餌になるドングリの木を植えてやれば、将来的にはクマたちの食料が確保できるようになるはずだ。
食料がなくなり、飢餓になれば人間は何でもやる。
人間が人間を食べるようになってしまう。
弱者が強者に食われてしまうことになることを肝に銘じるべきだ。
2023年11月28日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190671671
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190671671
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック