2023年11月27日

小中高生の自殺514人 過去最多に

 11月27日今朝のマイあさラジオで「“指導死”を問い続ける中で」というタイトルで小中高生の自殺の問題を取り上げていた。

 「抱える孤独 若者の自殺増」「小中高生 過去最多に」「SOS受信 大人側強化を」「悩む女性の居場所開設」という見出しで11月23日の読売(山口博弥解説員)がなぜ若者の自殺は増えているのか、対策に実効性を持たせるポイントは何か解説している。

 日本の自殺者は2003年の3万4427人をピークに減少し、2万人台で推移していたが、2022年は男性が13年ぶりに増え、女性は3年連続の増加となった。
 小中高生の自殺は514人。初めて500人を超え、統計開始以降最多となった。大学生と専修学校生を含めると1063人に上る。

 日本自殺予防学会理事長張賢徳医師は、「コロナの影響が大きいが、日本の若者は、幸福感や自己肯定感が他国より低いという調査もある。若者が将来に明るい展望を持てる社会を作らねばならない」と訴える。

 政府は6月、子どもの自殺対策の緊急プランを打ち出した。各省庁は来年度予算の概算要求に様々な対策費盛り込み、年末にまとめる子ども対策の基本方針「こども大綱」にも対策が明記される。


 若者の自殺といえば、以前から関心があったが、2023年の春、親族の30代の青年が自殺してしまったことから、激しく心を揺さぶられた。
 死ぬ前に自分に相談してくれれば、死ぬことにならなかったであろうと思っているが、相談できる間柄とはなっていない。つまり、それほど親しく話したことがなかったのだ。
 推測するに彼は二人兄弟の弟で兄は優秀で、就職先も超一流の正規社員。一方の弟は勉強は好きではなかったらしく、大学には行かず、調理の仕事を選択し、非正規雇用で働いていたが、実家を出て、1人暮らしを続けていた。
 社会の問題、課題を取り上げて、解決すべく発信してきた立場からみれば、新自由主義社会で生きる希望を持てなかった典型であろうと推測する。

 自殺者が年間3万人もいて、減少したといってもまだ2万人もいるという国はどう考えても政治がよくないからではないのか。
 特に小中高生が年間500人も自殺してしまうなんて日本はどうなってしまったのだ。
 女性が3年連続増加しているというのも怒り心頭である。
 いずれも国の宝なのにこの世の中に絶望したから自ら死んでいったのではないか。

 異次元の少子化対策を語る前に小中高生514人が自ら死を選ばなくともすむようにしてやるべきではなかったか。
 自分の親族の青年は両親はいるし、母親は「あの子は大丈夫」と言い、心配している様子にはみえなかった。
 
 しかし、死を選んだということは孤独が理由か非正規雇用が理由か定かではないが、悩みが高じてうつ病を患っていたような気がしてならない。

 30代の青年といえば、自分が相談相手をしていた統合失調症で天涯孤独のあの青年を思い出す。
 毎日のように電話をかけてきて、「死にたい」と訴えてきたが、自分で死ななくとも、生まれてきた以上いつか必ず死ぬから、自分から死んではダメだ」という趣旨の話を繰り返し説得していた。

 小中高生の場合、いじめで自殺を選択してしまう子どもが後を絶たない。
 教員は守ってくれないが、親は子どもを守ってやらなければならない。
 だから、いじめられたら学校に行かせてはならないのだ。

 語り継ぐ戦争では、特攻隊員、特攻兵器として若い人たちが死ぬことを求められた。
 ところが、戦争が終わってみれば、命令した側はちゃっかり生き残っていたではないか。

 自殺を考えている人たちよ。
 人間は生きているだけで素晴らしい。
 死んではいかんのだ。
posted by 遥か at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育
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