神社のしめ縄などに使われる国産の麻(産業用大麻)が生産者の減少で消滅の危機にある中、各地で再興に向けた取り組みが進みつつある。新たな麻製品を開発する農家や、地域ぐるみで栽培に乗り出す自治体も出てきた。関係者は「今こそ伝統産業の復活を」と意気込んでいる。と10月8日の読売(井上暢記者)が伝えている。
国内では薬物の大麻と同様に大麻取締法で規制されている産業用大麻。厚生労働省によると、50年代に全国で3万人以上が栽培していたが、生産者は2021年末時点で27人にまで激減した。年間約2000キロがしめ縄用などに出荷されるが、希少なためビニール製で代用する神社もあるという。
生産者は麻製の紙や建築資材の開発に挑戦しているほか、大阪市の繊維商社とともに麻製の紙器を商品化。
新たな産地として名乗りを上げたのは三重県明和町。古くは伊勢神宮に麻を納めたが、栽培農家がいなくなっていた。今年3月に町と三重大、生産者などが栽培プロジェクトを開始している。
東京農業大学ボクシング部、日本大学アメフト部と相次いで大麻事件で逮捕者が出ている。
薬物の大麻と産業用大麻は親族というか、近い関係にあるので、大麻規制法で栽培には一定の規制がなされてきた。ために産業用大麻の栽培には麻薬成分のほとんどない無毒性品種「とちぎしろ」が開発され、栽培されている栃木県。
厚労省も伝統文化の存続を図る観点から、規制を一部見直した。
「都道府県外への流通禁止」「畑には2bの柵や監視カメラが必要」といったルールについて、21年9月、実態に即して要件を緩和するように都道府県に通知した。
人格を崩壊させ、国を亡ぼす麻薬の一つ覚醒剤。
対して、大麻はさほどの害がないからと米国の州などでは所持が認められたりしているところもないではない。
ところが、大麻をやると人間というものは、より刺激のある薬物の摂取をしたくなるもので、決まって覚醒剤に手を出し、破滅することになる。
わが国では、ために大麻規制法で麻の栽培には厚労省の規制が為されている。
その産業用大麻は神社のしめ縄ばかりか横綱の綱に使われているというから、日本の伝統文化を支えてきたと言っても過言ではない。
小学生の時、父親から畑の手伝いを命じられていたとき、畝を作るために鍬を使うとき、列を真っ直ぐにするために麻ひもを使った。
この麻と産業用の麻は大いに異なるはずだが、現在のテープなどない時代には重宝されていた麻製品。
神社のしめ縄ともなれば、明らかに日本文化の象徴のようなものだから、どれほど産業用大麻が貴重なものか理解できるというものではないか。
紙器として商品化するなど何としても、存続させたい。
2023年10月22日
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