2023年07月03日

代替フロン排出増える 回収進まず

 温室効果ガスの一種で、エアコンや冷蔵庫などの機器の冷媒に使われる「代替フロン」の排出増加が止まらない。地球温暖化を引き起こす温室効果は二酸化炭素(CO2)の最大1万倍超もあり削減が不可欠だが、機器廃棄時の回収が進まないためだ。
 代替フロンはオゾン層を破壊する特定フロンに代わり普及してきたが、国や自治体は回収の徹底や代替フロンに代わる新冷媒の開発促進に力を入れる。と6月25日の読売(山下智寛記者)が伝えている。

 フロン排出抑制法は、業務用の冷蔵庫やエアコンを廃棄する際、機器からフロン類が大気中に漏出しないように回収を義務付けている。機器のユーザーは都道府県の登録業者に依頼して、代替フロンを吸引・回収し、新製品の冷媒に再利用するか、無害化して廃棄する必要がある。

 代替フロンは、オゾン層を破壊するとして生産が禁じられた特定フロンに代わって、1990年代から世界中に使用が広がった。しかし、CO2の数百〜1万倍超の温室効果があるとわかり、97年採択の京都議定書で、排出削減義務の対象となった。

 国内では、フロン回収・破壊法(現・フロン排出抑制法)が施行された2002年から、回収の義務化がスタート。しかし環境省によると、代替フロンの年間排出量(CO2換算)は05年度から右肩上がりに増え続け、21年度には5360万トンと4倍超に達した。温室効果ガス全体では減少傾向だが、ガス種別で代替フロンだけが増加している。


 冷蔵庫、エアコンを買い替えるとき、家電販売店などから買い求め、不要となった機種を引き取ってもらうことになるが、当然、有料であるから、引き取った販売店では代替フロンなどを回収することになっている。
 ここまでは問題ないはずだが、愚か者が引き取り費用を支払いたくないからと、廃品回収業者などに回収してもらうと、部品だけ使い、代替フロンの回収などしない。あるいは解体現場で回収をきちんとやらないため、代替フロンの排出が増えてしまうということのようだ。

 「今だけ、カネだけ、自分だけ」という身勝手な人間が増えてしまうと「地球環境問題など知るかよ」とばかりに次世代にとっては迷惑この上ないことになってしまう。

 近年、PFAS(ピーファス)汚染が社会問題となっている。人工的に作られた有機フッ素化合物の総称で4700種類以上あると言われている。
 水や油をはじき熱に強いという特性があり、1940年代から産業利用されていて、焦げつきにくいフライパンや防水服、食品の包み紙などの身近な日用品から、航空機の火災などで使われる泡消火剤や半導体、自動車の部品にまで幅広く利用されてきた結果、米軍基地のある街などで、水道水の汚染問題が発生しているとクローズアップ現代で取り上げていた。

 自分で自分の首を絞める、或いは、自業自得という言葉もあるが、便利さにかまけているとプラスチック製造と水俣病との関連みたいなことになってしまう。

 問題は、便利さを享受することができても、デメリットを被るのは一部の人たちだけとは限らず、地球温暖化ということでは、地球環境を損なうことで、異常気象などで結果的に多くの人たちが迷惑することになる。

 フロンと言っても、目に見えるわけではないので、その毒性がわかりにくいことは否めないが、昨今、降る雨が線状降水帯とか呼ばれて考えられないほどの集中豪雨となることをみれば、誰だってこのままではまずいと考えるだろう。

 とにかく、エアコン、冷蔵庫の買い替えでは、不要となった機種は必ず、買い替え時にひきとってもらうこと。解体工事現場では、エアコンの処分について、代替フロンの流出をさせないこと。

 一人1人が地球の住人であることを忘れないことである。
posted by 遥か at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題・公害問題
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