2022年10月24日

古民家で暮らす 地方が日本を元気にする

 昨日、近くに住む親族が所用で東京に出かけ、手土産に九州は博多の銘菓「鈴懸」の鈴の最中とミニどら焼き鈴のえんもちの行李詰め合わせを買い求めてきてくれた。
 並んでまで手に入れてくれた由で、感謝である。
 新潟県産「こがね糯」で拵えたと書いてある鈴の最中の皮と餡子が実に美味で、嬉しくなってしまい、書いている。
 もともと甘いもの、特につぶ餡大好き人間だから、最中も大好きなのだ。

 さて、新潟県といえば、十日町の竹所に住む古民家の保存、復元、販売を手掛けるドイツ人カール・ベンクスさん夫妻。
 竹所で暮らす新旧の住人のコミュニティ、古民家での2022年の春から夏にかけての季節の移ろいと、カールさんご夫妻の故郷ドイツ訪問などを取材した「古民家村だより」が放送された由である。
 
 田舎に暮らすということであれば、未来貢献プロジェクトのオンラインシンポジウム「日本を元気にするまちづくりとはー都市と地方の両面から考えるー」が8月23日に開催された。と9月27日の読売がその概要を伝えている。

 基調講演をした日本総合研究所調査部主席研究員の藻谷浩介さんが脱一極集中強い社会へということで、地方の可能性に気づいてみてはどうかと地方がものをつくり、日本の輸出を支え、地方の総合力で稼いでいる。と地方の可能性について指摘している。


 銘菓に限らないが日本の地方にはそれぞれ、それと知られた名産品がある。
 伝統工芸品などその土地ならではの名品が先人たちの手で、拵えられ、今日に至る。

 古民家は、ドイツ人のカールベンクスさんがその良さ、柱と構造体を生かし、キッチンやトイレなどを最新の設備にし、断熱材や暖房器具などで冬の寒さ対策を工夫し販売して、TVでの放送もあって、多くの人に知られるようになった。

 古民家もまた先人の智慧であり、大都会東京には数少ない物件であるが、田舎にはまだまだ残されている。

 戦後、敗戦の焦土から復興を成し遂げた日本は、せっかくあった全国の鉄道を赤字だからという理由で次々と廃線にしてしまい、地方に人が住めないようにしてきた。

 東京一極集中の負の部分に目が向けられたとき、東京都は集積の利益ということで、一極集中こそが企業活動など大きな力になると言い出した。
 集積の利益があること自体間違っていないと思うが、人間らしい暮らしという視点に立てば、地価が高くて、分譲される住宅は駐車スペース2台を取るために庭木1本ない。
 これでは、神社仏閣、公園、街路樹以外の住宅地には緑がなくなり、ヒートアイランド現象で夏暑くてどうにもならない。

 視聴者からの依頼を受け、俳優火野正平が自転車で地方都市の目的地を訪ねる旅番組やタレントやスタッフが各地を訪ねる「昼めし旅」などで取り上げられる地方都市の住宅をみていると一軒一軒が明らかに東京より広い家が少なくない。
 
 これからの日本は農業の時代がやってくるはずで、地方が元気になれば、日本はまだまだ大丈夫だろう。
posted by 遥か at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域おこし
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189886338
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック