日本大好き人間の一人として、田舎に人が住めるようにということで、町おこしというか、地域おこしについても大いに関心がある。
物心ついた時、それ以前からわが家では読売を購読していたが、その5月12日の紙面に「地域力」というタイトルで宮城県加美町が弦楽器職人の集う町を目指していると紹介されていた。
「弦楽器の職人 集う町に」「学校誘致、若者呼び込む」という見出しで、惹き込まれた記事には、バイオリンの名器として知られるストラディバリウスを生み出したイタリア北部のクレモナを目標に「日本のクレモナ」を目指すというではないか。
これは応援しないわけにはいかない。
その核になるのが町が誘致した「国立音楽院宮城キャンパス」だ。
3年制のバイオリン製作科やピアノ調律科、2年制の音楽療法科などのほか、高校卒業資格を取得できるコースを設けている。
町内には、音響の良さで全国に知られる「中新田バッハホールがあり、街は音楽の街づくりを掲げてきた。
TVのニュースで山口県阿武町で間違って振り込まれた貧しい家庭への給付金を返す意思なく、別の口座に移し、カネはネットカジノで使ったという24歳の屑男が警察に捕まったと伝えている。
町にとって大変不名誉なことだが、よくよく聞いてみれば、24歳の屑男は転入者だから、こんなことができたのだろうと思えば、町民は、所詮流れ者だからと見ているかもしれない。
脱線してしまったが、その阿武町は毎年、海外から演奏家を招いてジャズフェスを開催。町の知名度アップしてきたが、今回の一件で、知らない人がいないほど有名になったのは皮肉だ。
神奈川県は川崎市も音楽の街を掲げている。
尺八の仲間に聞いたところによれば、東京は町田市の田舎というかへき地(関係者がいたらご免)に小野路という街があり、ここにアーテイストというか手作り、もの作りをしている人が集まっていて、毎年、5月の大型連休の頃に作品展、たしか名称がやまいち祭りを開催しているそうな。
知人がそこの陶芸工房で食器などを手作りしていると耳にしたことがあるから、間違いないだろう。
コロナ禍で尺八の仲間、無論箏、三絃も含めて、演奏活動が厳しく、生活に影響を及ぼしているが、コロナが収束すれば、音楽活動はこれから大いに期待できる芸術分野ではある。
ただし、楽器の職人といえば、友人の息子がギター工房を開いたということで、連絡をもらったことがあるが、食べていくとなるとかなり厳しいだろうと思う。
しかし、手作りの楽器は世界に一つしかないといえばないから、価値があるといえばある。
尺八でいえば、自分が使っている1尺8寸の竹は、今から、40年前に25万円支払って手に入れたものである。
当時のこの金額はかなりの高額だった。最近は廉価で売っている製作者もいたりするが、気に入れば、金額では価値を評価できないものでもある。
それだけに、加美町に弦楽器の職人が集まり、歴史に残る名器をつくってもらいたい。
2022年05月19日
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