2022年01月18日

うきは市のばあちゃん食堂

 戦後間もない1947〜1949年に生まれ、社会に大きな影響を与えてきた所謂「団塊の世代」が2022年、後期高齢者とも呼ばれる75歳になり始める。

 1月4日の読売が社会保障の紙面に「安心の設計」というタイトルで年間連載「挑む」の第1部 「高齢社会の壁」と題し、福岡県うきは市で75歳以上の女性が働く場の創出や居場所作りなどに取り組む市内の会社「うきはの宝」の事業の一つとして展開されている「ばあちゃん食堂」を紹介している。

 「うきはの宝」は地元出身の大熊充さん(41)が2019年10月に設立した。きっかけは大熊さんが26歳の頃、バイクで事故を起こして大けがをし、入院生活は約4年にわたったとき、病室でふさぎ込んでいた大熊さんが同じ病院に入院していた「ばあちゃん」たちに励まされこと。

 退院後、「励ましてくれたばあちゃんに恩返しがしたい」とボランテイアで買い物や通院などの送迎サービスをした。
 送迎中のやり取りで高齢者がやることがない、年金だけの収入では生活が厳しいという思いを抱えていることを知り、高齢者の就労と孤立防止につながる事業を担う会社を企業した。

 うきはの宝ではおはぎやおにぎり、総菜を道の駅に出荷したり、調味料をネット販売したりもしている。


 うきはの宝のことを知り、すぐに高知の馬路村の柚子の六次産業化で村の高齢者が元気になった事や徳島の上勝町での葉っぱビジネスで高齢者が元気を取り戻した「彩」のことが頭に浮かんだ。

 一方で、いつも利用しているGSに朝、灯油を買い求めに行くと、隣にある「コメダ」では朝から駐車場がほぼいっぱいになるほど繁盛しているが、利用している人は年配者が多いようにみえた。

 隣を流れる川の畔を整備した散歩道を歩く高齢者も目に付く。

 このことは高齢者がやることがなくて困っていることを意味しているのではないか。

 同じ団塊の世代の一人としては、幸い、親ガチャではないが、ご先祖が残してくれた畑があるし、尺八や始めたばかりの津軽三味線もあるという事で暇を嘆く暇はない。

 介護ビジネスが盛んであるが、生産性ということでみれば、元気な高齢者に働いてもらった方がいいので、人手不足の業界では積極的に高齢者を雇用すべきであるし、高齢者の能力を活かした仕事に就いてもらえれば、介護を受ける人は減らせるはずだ。

 働ける人はいつまでも働いた方がぼけなくていいし、収入が増えればそれに越したことはないだろう。
posted by 遥か at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域おこし
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