コロナ禍で失業・減収が影響してのことか働く女性の自殺者が前年までの5年間(2015〜19年)の平均値と較べて3割増(約1700人)となったことが、2日に公表された政府の自殺対策白書でわかった。と11月2日の読売が夕刊の1面で伝えている。
読売の3日の朝刊が伝えるところでは、政府は2020年の自殺について分析した「自殺対策白書」を2日閣議決定した。
小中高生の自殺者は499人で統計が残る1980年以降で最多となった。
ということで女性や子どもの自殺者が増えていることが目立つ。
厚労省は相談窓口の利用を呼び掛けている。
20年の全体の自殺者は全体で2万1081人(前年比4.5%増)。男性の自殺者は減少した一方、女性は7026人で前年比15%増となった。
特に働く女性は過去5年比で28%増の1698人となっている。
女性は男性と較べ非正規雇用で働く人が多く、コロナ禍で職を失った影響が大きいと厚労省はみている。
いつも書いてきたことだが女性と子どもは国の宝である。
少子化で国の将来が危ぶまれているからということで、外国人労働者に目を向けた政府は彼らを積極的に受け入れしようと目論むが、日本大好き人間の一人である自分は当然、反対で、日本人の女性が安心して子どもを産み、育てられる社会にしていくことにもっと力を入れるべきだと考えている。
にもかかわらず、肝心要の女性、それも働く女性の自殺者が増えているということは国家にとって明らかな危険信号だ。
国家主義は大嫌いだし、日本の文化に誇りを持ち大事にしたいとは思っているが、国粋主義というわけではなく、日本が大好きなだけである。国粋主義のように他民族を批判するつもりなど全くないということ。
少し前まで年間の自殺者が毎年3万人を超えている時期があって、政府も何とか自殺者を減らそうと対策を進めた結果、少しは自殺者が減少することとなった。
自殺者をみてみると、人が自殺したくなるときはすべての希望が閉ざされ、絶望するときだし、うつ病を患い自殺する。
中学生のときだったか、あの頃流行った学園ソングを歌っていた人が後年、自殺未遂したが、運よく救われた。団塊の世代より少し上だったその歌い手は今も健在で歌っている。
何が言いたいかわかってもらえるだろうか。
その歌い手は自殺しなくてよかったと思っているはずだということ。
自殺しようか迷いがあって背中を押してもらおうとネットに同調者を求めて殺害されたのが座間事件の被害者たちだった。
自殺しようか迷っているなら、自殺を思いとどまらせてくれる人を探すべきだ。
人は絶望してその時はもう駄目だ。死ぬしかないと思い込む。
しかしである。
生きていれば、いいことがあるもので、もう駄目だと思っても、もしかして、生きていれば、状況が変わることだってあるかもしれない。
うつ病になったら医師の治療受けなければ治せないが、死にたくなったら、誰かに話を聴いてもらうことで、自殺を思いとどまることだってある。
体験談だが、死にたいと毎日訴えていた青年がいて、自分が話し相手をしていた時には彼は死ぬことはなかった。
子どもは自殺するには早すぎる。学校でいじめがあったら学校に行かなければいいだけのこと。
子どもの時に自殺してしまえば、大人になって楽しいことがあったとしても、楽しむことすらできなくなってしまう。
とにかく、死ぬことはないのだ。
戦争になったら、死にたくなくとも殺されてしまうのだから。
2021年11月09日
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