7月4日の朝日のデジタルによれば、熊本県人吉市下青井町の2階建て住宅に住む男性(34)によると、午前8時過ぎ、氾濫した球磨川の水が押し寄せて玄関のガラスが割れた。妻と妻の妹と暮らしており、荷物をまとめてすぐ2階に避難した。
雨がやんだ後も川の水かさは上がり続けた。不安になった男性らは2階の窓から外に出て、隣の平屋建て住宅の屋根の上に移った。
しかし、川の水が引き始めると男性らが乗っていた家はその水流に巻き込まれ、家と家の間を流され始めた。約200メートル流されると、妻が水流に落ちかけ、別の住宅の屋根にしがみついた。
一方、男性と妻の妹は、同じように流されていた別の住宅の屋根に飛び移った後、さらにアパート2階の屋根にしがみついた。それぞれ救助を待った。
しばらく待つと、地元の人たちがラフティング用のボートで男性や妻らを乗せて救助してくれたという。九死に一生を得た男性は「本気で死を覚悟した。感謝しかない」と振り返った。と松本江里加記者がドキュメントしている。
球磨川は過去、昭和40年7月、46年8月、47年7月、57年7月、平成11年9月、16年8月、17年9月、18年7月、20年6月、23年6月と洪水が起きている。(国土交通省九州地方整備局)
災害に遭われた皆さんにまず、心からお見舞いと亡くなられた方にはお悔やみを申し上げる。
治山、治水について書こうと思ったが、これだけ洪水が多いとご先祖から住んでいる土地であるにしても、球磨川近くに住み続けるのは厳しい。
ふだんから想像力を磨けと書いてきたくらいだから、自分は想像力はある方だと思っているが、自宅2階の屋根にどうやって上ればいいのか、考えたこともない。
容易に想像できない。
首都圏の田舎町に先祖の代から住んでいるが、近くに川がないわけではないけれど、2級河川というのか、大雨が降ればすぐ溢れても、自宅は川よりだいぶ高い土地にあるから水害の心配をしたことがない。
当然、水害で屋根に上るという発想がわかなかった。
しかも、朝日の記者が紹介してくれた男性とその連れ合い、その妹の3人は隣の屋根に飛び移ったところ、家が流されたので、さらに別のアパートの屋根に飛び移ったというのだから、ちょっと想像できない。
地元の住民がボートで助けてくれ、九死に一生を得たということで、まずはほっとした。
治山、治水対策は一朝一夕にできるわけではないから、地道に取り組むしかない。
しかし、国防面で米軍にはお引き取り頂いて、自衛隊を増強するようにいつも書いてきたが、この考え方はまちがっていなかった。
そう、災害で頼れるのは自衛隊の隊員しかいない。
警察や消防では、これだけの災害が起きてしまうと手の施しようがないからだ。
自衛隊をいくら増強しても、災害列島日本では、困ることはない。
自衛隊の駐屯地は調べてみればわかることだが、当然1県に最低1カ所はあるはずだ。九州は地勢上敵国に近いので、部隊を増強する必要がある。
災害時にお世話になるのだから、自衛隊員の待遇も改善し、いざというときにがんばれるようにしておかなければならない。
2020年07月05日
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