日本の伝統工芸などを紹介する読売の「いま風 水曜日」1月10日に「和ろうそく ぬくもりのある光」という見出しで、和ろうそく職人の田川広一さんがナビゲーターとなり、日本古来の明かりを取り上げていた。
読売によれば、京都にある「中村ろうそく」は、1887年創業の老舗で、田川さんは、ここに88年に入り、2007年に4代目として事業を継承している。
和ろうそくは、神棚や仏壇を置かない家庭が増え、現代の生活からは消えつつあるが、ぬくもりのある光は人々を魅了してきた。
ろうの主原料は、ウルシ科の植物、ハゼの実から搾り取った油。和歌山や九州に自生する木から採取し、現地の職人が油を搾り取って固形のろうに加工する。
芯は細い筒状にした和紙に、イグサの髄を巻き付けたもの。専門の職人がつくっている。
煙や液だれが少なく、汚れもこびりつかないのが和ろうそくの特徴。
京都を中心に多くを神社や仏閣に納めているという田川さん。
「さっと拭き取れ、ろうが残ってもお湯で流せる」そうな。
色や形で用途が異なり、白は日々の明かり、葬儀などで、朱色は正月や盆などという具合である。
四季の花を描いた絵ろうそくは生花の代わりの供え、火はつけず、インテリア小物としても注目されている。
「仏像や掛け軸の絵などに繊細な表情を与え、舞妓さんの白塗りも美しい肌色に見せてくれる光。日本の文化に根付いた趣がある」という田川さんは「忘れられないように守り抜きたい」と語す。
明かり、灯りとも書くが、実に不思議な魅力がある。
暗い所を照らす、明るくするのが役目だが、蛍光灯にも蛍光色というのか昼光色というのか、これと自然な明かりに近い白色があるが、基本的に電気と火を灯すろうそくとは、その趣は全くと言っていいほど異なる。
照明ということで考えてみれば、その部屋で何をするかで、付随して、使用される明かりもかわってくるというもの。
人間のやることというか、嗜好はいろいろあるが、神社、仏閣などは明るければいいというものではないし、証明によっても焼けるというか変色するということだってあるかもしれない。
一方で、大人の男と女が使う場所、出会い茶屋や今は姿を変えたであろう遊廓なども明るすぎては差しさわりもでてくるだろう。
和ろうそくといえば、溶かしたろうをろうそくの芯にまとわせて太くする作業をTVで視聴したことがある。
職人は熱くて大変だろうが、何とかこのまま、生産が続いてほしいと強く願う。
ろうそくといえば、生活が困窮し、光熱水費の支払いが滞ると電気、ガス、水道の順に止められる。
そこで、電気が止まったら、ろうそくの出番である。ろうそくといっても普通のろうそくだ。
水道は公園の水、ついでにトイレも公園で済ませても、電気はろうそくを使用して、その不始末で、火事になったというニュースが流れたことがあった。
神棚や仏壇がなくなるということで、文化が変わっていくにしても、神社仏閣がなくなることはないはずだから、和ろうそくは、必要とされるところで生き続けることはできるだろうとエールを送りたい。
2018年01月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/182197801
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/182197801
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック