安保関連法廃止を巡っての憲法学者小林 節慶応大学名誉教授・弁護士の講演を」聴く機会に恵まれた。
小林教授といえば、米国の言いなりに自衛隊の海外派兵を進める安倍自公政権に対峙する人として、今や、時の人と言っても過言ではない。
2015年6月の衆議院憲法調査会の参考人として、「安保関連法=戦争法案は違憲」と政府の進める安保法案をばっさりと斬ったことで知られる。
戦後70年、世界のあちこちで米国が戦争をやってきたが、日本がその戦争に巻き込まれることなく平和でいられたのは、日本国憲法9条のおかげだ。
その小林教授は、戦後から今日までそのほとんどの期間を政権担当してきた歴代自民党の主張してきた日本国憲法9条の解釈を安倍首相が独善的に変え、集団的自衛権行使容認するとしたことから、事実上、北朝鮮の独裁者と変わらない危険人物だとし、次の国政選挙で何としても政権交代をしないと、日本は米国の戦争に巻き込まれると持論を訴えらた。
ために、次回、国政選挙では、日本共産党が提案した、戦争法反対で野党統一候補を立て、自公に対決して選挙に勝利し、安倍自公政権を退場させようではないかと呼びかけられたのである。
選挙公約を無視し、消費税率をアップすることを決め、普天間の辺野古への移設を容認し、電力不足にならないためなどと原発再稼働も仕方ないということで、選挙民を騙した、裏切り者として、今や、嫌われ者の代名詞となった民主党に対しても、初めて政権を担当したのだから、それまでの、米国、自民、官僚、その利権で動く人たちという構図を崩せなかったからということで、そろそろ許してやって、野党統一候補を立てようとまで発言された。
北朝鮮観、中国観などでも、実に面白い見方をされていて、大いに勉強になったが、小林教授の考え方に理解を示す人たちの集まりではいいが、そうでない人に、安倍政治の真実をわかってもらうにはどうすればいいのかがこれからの課題となるだろう。
会場に、「戦争法」に反対するシールズのメンバーが来ていて、講演会終了後、シールズコールを会場の参加者に呼びかけた。
小林教授は団塊の世代だそうで、自分も団塊の世代だから、全共闘運動の時代を生きてきたわけで、あの時、熱気はすさまじかったが、次第に暴力闘争の色が濃くなり、内ゲバと呼ばれる仲間割れを起こし、学生運動ばかりか、労働運動もその後下火となり、今日の格差社会が生まれる原因となっている。
その轍を踏まないようにシールズには活動してもらいたいと願い、会場でカンパに応じたが、どうもそんな心配は無用のようで安心した。
昔、シュプレヒコールというのがあったが、音楽に合わせ、音頭をとる女子学生は、元気で、会場のおじさんおばさんたちを勇気づけてくれたのである。
彼らのような若者たちを二度と戦場に送ってはならないし、それが、先の大戦で戦没なさった御霊に対する今を生きる我々の気持ちでなければならない。
先の大戦で、戦没、死没なさった御霊に対し、若者を戦場に再び送ろうと躍起となっている安倍政権の打倒をここに誓う。
2015年12月11日
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