取り上げるのが遅くなってしまったが、11月29日の読売が社会面で「追う」というタイトルで埼玉であった親子3人入水事件をリポートし、「孝行娘 絶望の河原」「母の介護10年・父は病気退職・生活苦」という見出しでその情況を伝えていた。
読売によれば、孝行娘は47歳、同居する父は74歳、母は81歳。
事件が起きたのは、2015年11月21日から22日朝にかけてのことである。
娘は両親を乗せ、埼玉、群馬県境の利根川の河原から川の中に軽乗用車を進めたが、「車が最後まで沈まず、車を降りて3人で川に入った」水深は約1bだった。
娘は低体温症で病院に運ばれ、一人だけ助かるも、埼玉県警に逮捕される。「お金がなくて生活が苦しかった。私がやりました」と供述したそうな。
取材していくと、3人は平屋の借家で暮らしていたが、大家によれば、「月3万3000円の家賃の滞納もなく、「2部屋あって介護に便利」と住み続けてたがっていたから、古い建物だけど壊さなかった」とのこと。
近所の70歳代の女性によれば、「今時珍しい親孝行娘で、姉二人は家を出て、ずっと母親の面倒をみて、人生の大事な時期を過ごしちゃった。でも泣き言は聞いたことがない」
「時々大声を上げる母親のことを近所に詫びて回っていた。本当はつらかったのだろう」と娘のことを「ちゃん」づけで呼びながら同情の気持ちを吐露する。
父親が病気で新聞配達の仕事ができなくなり、年金もなかったことから、暮らしが立ち行かず、生活保護の申請中で、介護サービスも申請したところだったという。
2015年も師走になったかと思えば、もう10日。何かと気忙しい日々で、どんどん、今年も残り少なくなっていく。
11月の新聞の整理が遅れ、夕べ、親子3人入水の事件を追ったリポートを読む。
事件の一報があったとき、当然のことながら書くつもりであったが、「孝行娘 絶望の河原」という見出しで目を覚まされた。
生まれた家、親の財力などで、人の運命はこうも大きく異なるものか。
若い頃から難病にはなったが、その他は恵まれている自分と較べ、孝行娘に降りかかった出来事は何とも悲惨で言葉もない。
犯罪被害者支援を訴えてきたが、法律上は捜査当局の立場として、何もしないわけにいかないことはわかる。
しかし、警察官も人の子、特に、自分の親の介護をしたことがある者なら、この娘が犯罪者とは違うことくらいわかるはずだから、犯罪者扱いしてほしくない。
裁判員裁判で、自分が裁判員に選ばれたら、断固、この娘の無罪を主張する。
娘は明らかに心を病んでしまった。だから、魔がさしたのであろう。娘がやらなければいけないことは、刑務所で罪の償いをすることではなく、両親の供養であるから、遍路に出て、これから先の人生を考えたらいい。
安倍自公政権は格差社会を容認してきたが、主権者が選挙で交代させることができるのだから、介護疲れで親子3人入水事件のような哀しいニュースはもうたくさんだ。
貧困故に起こる事件の報道を耳にするにつけ、日本の政治がよろしくないことを痛感する。
昔は、孝行娘が身を売り、苦界で搾取されながら、働かされた。
語り継ぐ戦争だから、集団自決のことはいくども取り上げてきたが、絶望すると人はこうなる。
希望がないと生きていけないのが人間だ
2015年12月10日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/169601389
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/169601389
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
2015年の記事「孝行娘 親子三人 絶望の入水」を読んで。
貴殿のサイトは初めて読ませて頂きましたが、この事件は私も新聞記事で読んで激しいショック、そして言いようのない悲しみに
襲われた事を鮮明に記憶しています。
故にもちろん、記事も切り抜きしたし、また、日本の格差社会に激しい怒りを感じずにはいられません。
金持ちはいくらでも金持ちになり、おまけに金持ちほど悪い事をする。
反対に貧困や虐待に苦しむ人々はどんどん
追い詰められてその結果、悲しい事件が起こってしまう。
今回こうして、貴殿の記事を目にする事が
出来て良かったと思っています。