自民党はいつまで愛子さんを中ぶらりんにしておくのか…「女性天皇」の議論まったく進まず(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)という興味深い記事を10月5日のWEBの日刊ゲンダイDIGITALで見つけたので書いておく。
自民党総裁に高市早苗さんが選ばれた。
A級戦犯が合祀されてから天皇陛下が参拝しない靖国神社に平然と参拝するという保守派にしては天皇陛下に逆らうことで知られている政治家である。
女性天皇を否定する保守派、右寄りとされている勢力は、天皇制、所謂国体護持のはずだが、現在の天皇の意向に逆らう、女性皇族を蔑視するという点で、昔なら不敬罪だろうし、許せない人たちで、この人たちが本当に日本のことを考えているか疑問である。
週刊現代などの元編集長の元木昌彦さんが、閉塞した日本の現状を打破する妙案として、愛子天皇の誕生待望論を述べていることに大いに心を動かされた。
自由をこよなく愛する人間の一人として、発信を始めてから15年以上経つが、今日まで、天皇、天皇制について書いた記憶はない。
天皇は日本の象徴で、語り継ぐ戦争をメインに発信している立場としては、戦没者の慰霊に取り組む、前の天皇、上皇と現天皇については、妃ともども敬意を表することはあっても、自分が書く対象ではないからだ。
天皇制が天皇の子どもで受け継がれてきたにもかかわらず、女性だからという理由で愛子天皇の誕生に反対する勢力は女性天皇を否定していることになり、男女平等の世界と相容れない人たちである。
自らは女性である母親から生まれたくせになぜ、女性を蔑視するのか。理解し難い。
さて、自民党総裁選挙で高市早苗さんが選ばれたが、自民党が過半数を維持していれば、女性総理誕生ということで注目されるところだが、国会でどうなるかは今のところ判然としない。
高市さんの主張、政治的スタンスはともかく、女性総理誕生となれば、悪いことではないので応援したいくらいである。
アジア太平洋戦争を振り返って、戦争を企図し、侵略戦争を進めたのは男たちである。
結果、ヒロシマ、ナガサキと2回も米国から原爆を投下された。
戦後80年間、何とか戦争に巻き込まれずに平和な暮らしを享受することができたが、国会議員の数を見ても圧倒的に男性が多い中で、自民党総裁に女性が選ばれたということは価値がある。
れいわ新選組の山本太郎代表が訴えている戦後復興に成功した日本が失われた30年と呼ばれている経済失政で日本が衰退してしまった。その責任は自民党とその当時の野党政治家にあるとしても、過去のことを責めても仕方ないので、消費税を廃止して景気を良くし、経済を活性化させる必要がある。
新しい総理大臣は経済を立て直さなければならない。物価対策を講じなければならない。
考えてみれば、女性のリーダーといえば、東京都知事に小池百合子さんがいて、太陽光パネルを新築住宅の屋根に設置させるとか、電柱の地中化を進めるとか。子育て支援を充実させるとか、それなりに頑張っている。
コロナ渦の時、飲食店の救済はしたが、一般家庭には恩恵がなかったり、明治神宮外苑の開発など問題がないわけではないが、女性のリーダーだって困ることなどない。
要するに、天皇も女性に、総理大臣も女性が担当することで、時代が変わった目玉として、日本を明るく元気にしてもらいたいと願っている。