ハンセン病の元患者藤崎陸安さん(2023年死去)の連れ合い美智子さん(74)がハンセン病問題を啓発するための紙芝居『わたしの命の物語』を完成させ。14日に東京は東村山の国立療養所多磨全生園に隣接する国立ハンセン病資料館で披露会が開かれた。と9月18日の読売(黒山幹太記者)が伝えている。
ハンセン病患者の夫婦の間に授かった新たな命が、「らい予防法」や「優生保護法」を背景に堕胎を余儀なくされ、生まれてくることを許されなかった悲しみを描く。
「こんな悲しみが、二度とない世界を、あらゆる命が、大切にされる世界を。誰もが、祝福されて生まれてきますように」と披露会の最後に美智子さんは願いを込めた。
紙芝居の脚本を担当したのは、どら焼き店で働くハンセン病元患者の主人公樹木希林さんが演じた『あん』の原作者で作家のドリアン助川さん(63)。
ハンセン病のことを知ったのは小川正子『小島の春』(河出書房新社)がわが家の本箱にあったからだが、若かったからか、途中で挫折した思い出がある。
次いで、松本清張『砂の器』を原作とした映画『砂の器』で加藤嘉演ずる本浦千代吉が一人息子秀夫と引き離されハンセン病療養所に隔離されてしまい、息子と再会できる日を待ち望んでいる様子に涙した。
秀夫は父親がハンセン病だったことも含め、過去を消すたため、大阪空襲、空爆を利用して和賀英良に成りすまし、新進気鋭の作曲家として、売り出すのだが・・・。
さらに、上述の『あん』で樹木希林の元ハンセン病患者がどら焼きのあん作りの手練れで、客足が伸びたが、元ハンセン病患者だとわかるとばったり客が来なくなってしまう。
この映画に触発されて、多磨全生園を訪れ、納骨堂の前で供養のために尺八を吹いた。
直近では、熊谷博子監督『かづゑ的』を観て、ハンセン病であっても病気と差別、偏見に負けずに生きる宮崎かづゑさんの暮らしに伴走したドキュメンタリーを観て、いろいろ勉強させてもらった。
藤崎美智子さんが完成させた紙芝居『わたしの命の物語」で、ハンセン病故妊娠中絶を余儀なくされたことに対し、ために子どもを持てなかった人の怒りと悲しみが伝わってきた。
自分が啓発されたのは映画による力が大きいが、本による影響、映画による影響、当然、紙芝居だって影響力はあるに違いない。
『砂の器」の原作は無論読んでいるが、そういえば、『小島の春』はあのままだった気がする。
宿題を提出していない気分である。
死ぬまでに、最後まで読まないといけない。
2025年09月22日
紙芝居『わたしの命の物語』でハンセン病問題啓発
ハンセン病の元患者藤崎陸安さん(2023年死去)の連れ合い美智子さん(74)がハンセン病問題を啓発するための紙芝居『わたしの命の物語』を完成させ。14日に東京は東村山の国立療養所多磨全生園に隣接する国立ハンセン病資料館で開かれた。と9月18日の読売(黒山幹太記者)が伝えている。
ハンセン病患者の夫婦の間に授かった新たな命が、「らい予防法」や「優生保護法」を背景に堕胎を余儀なくされ、生まれてくることを許されなかった悲しみを描く。
「こんな悲しみが、二度とない世界を、あらゆる命が、大切にされる世界を。誰もが、祝福されて生まれてきますように」と披露会の最後に美智子さんは願いを込めた。
紙芝居の脚本を担当したのは、どら焼き店で働くハンセン病元患者の主人公樹木希林さんが演じた『あん』の原作者で作家のドリアン助川さん(63)。
ハンセン病のことを知ったのは小川正子『小島の春』(河出書房新社)がわが家の本箱にあったからだが、若かったからか、途中で挫折した思い出がある。
次いで、松本清張『砂の器』を原作とした映画で加藤嘉演ずる本浦千代吉が一人息子秀夫と引き離されハンセン病療養所に隔離されてしまい、息子と再会できる日を待ち望んでいる様子に涙した。
さらに、上述の『あん』で樹木希林の元ハンセン病患者がどら焼きのあん作りの手練れで、客足が伸びたが、元ハンセン病患者だとわかるとばったり客が来なくなってしまう。
この映画に触発されて、多磨全生園を訪れ、納骨堂の前で供養のために尺八を吹いた。
直近では、熊谷博子監督『かづゑ的』を観て、ハンセン病であっても病気と差別、偏見に負けずに生きた宮崎かづゑさんの暮らしに伴奏したドキュメンタリーを観て、いろいろ勉強させてもらった。
藤崎美智子さんが完成させた紙芝居『わたしの命の物語」で、ハンセン病故妊娠中絶を余儀なくされたことに対し、ために子どもを持てなかった人の怒りと悲しみが伝わってきた。
自分が啓発されたのは映画による力が大きいが、本による影響、映画による影響、当然、紙芝居だって影響力はあるに違いない。
『砂の器」の原作は無論読んでいるが、そういえば、『小島の春』はあのままだった気がする。
宿題を提出していない気分である。
死ぬまでに、読まないといけない。
ハンセン病患者の夫婦の間に授かった新たな命が、「らい予防法」や「優生保護法」を背景に堕胎を余儀なくされ、生まれてくることを許されなかった悲しみを描く。
「こんな悲しみが、二度とない世界を、あらゆる命が、大切にされる世界を。誰もが、祝福されて生まれてきますように」と披露会の最後に美智子さんは願いを込めた。
紙芝居の脚本を担当したのは、どら焼き店で働くハンセン病元患者の主人公樹木希林さんが演じた『あん』の原作者で作家のドリアン助川さん(63)。
ハンセン病のことを知ったのは小川正子『小島の春』(河出書房新社)がわが家の本箱にあったからだが、若かったからか、途中で挫折した思い出がある。
次いで、松本清張『砂の器』を原作とした映画で加藤嘉演ずる本浦千代吉が一人息子秀夫と引き離されハンセン病療養所に隔離されてしまい、息子と再会できる日を待ち望んでいる様子に涙した。
さらに、上述の『あん』で樹木希林の元ハンセン病患者がどら焼きのあん作りの手練れで、客足が伸びたが、元ハンセン病患者だとわかるとばったり客が来なくなってしまう。
この映画に触発されて、多磨全生園を訪れ、納骨堂の前で供養のために尺八を吹いた。
直近では、熊谷博子監督『かづゑ的』を観て、ハンセン病であっても病気と差別、偏見に負けずに生きた宮崎かづゑさんの暮らしに伴奏したドキュメンタリーを観て、いろいろ勉強させてもらった。
藤崎美智子さんが完成させた紙芝居『わたしの命の物語」で、ハンセン病故妊娠中絶を余儀なくされたことに対し、ために子どもを持てなかった人の怒りと悲しみが伝わってきた。
自分が啓発されたのは映画による力が大きいが、本による影響、映画による影響、当然、紙芝居だって影響力はあるに違いない。
『砂の器」の原作は無論読んでいるが、そういえば、『小島の春』はあのままだった気がする。
宿題を提出していない気分である。
死ぬまでに、読まないといけない。