ロシアによるウクライナ侵略で犠牲者が増え続ける中、露側で拘束中に命が尽きた捕虜や市民は「遺体交換」で返還されている。無言の帰国を果たした遺体には、ロシアで受けた拷問の痕跡など、戦争犯罪の手がかりも残されている。と8月26日の読売(キーウ 倉茂由美子記者)が伝えている。
ウクライナ人記者ビクトリア・ロシチナさん(当時27歳)は、2022年、米国拠点の「国際女性メディア財団」の「勇気あるジャーナリズム賞」を受賞するなど、ウクライナ侵略での報道が国際的に評価されていた。23年8月、露占領下の南部ザポリージャ州エネルホダルで取材中、露当局に拘束され、収容中に死亡したとされる。
遺体の入った袋には「身元不明の男性」を示す「NM」と記載されていたが、DNA鑑定などで女性のロシチナさんだと判明。長かった髪はそられ、脚にはやけどや切り傷があり、 肋骨ろっこつ は折れるなど、明らかに拷問を受けた傷があった。
さらに、脳や眼球、気管の一部が摘出されていた。絞殺された際、その痕跡が残るとされる部位だった。
ロシアのウクライナ侵略から3年半、ロシア政府がいかに酷いことをするか証明する出来事が伝えられている。
語り継ぐ戦争ではあるが、アジア太平洋戦争の実相を伝えるために書いている。
ところが、2022年2月24日、21世紀のヒトラープラススターリンこと悪魔殺人鬼のプーチンがクリミア半島強奪だけでは満足せず、突如、ウクライナに侵攻、侵略戦争を始めた。
アジア太平洋戦争とは一見無関係に思われる向きもあるかもしれないが、ロシアこそ、その前身のソ連の軍隊が日本やドイツにやった悪名高き蛮行、ベルリンや満州、朝鮮半島などにおける女性に対する性的暴行犯罪とシベリア抑留での強制労働と戦争犯罪で法の裁きを受けて来なかったことから、武力でやりたい放題のことをやってきた。
ソ連時代のスターリンの再来、プーチンは自分に批判的な人たちを手下に命令して、殺してきた。
2006年10月、女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん。2024年2月、反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイさんが北極圏の刑務所で殺された。
やったのは手下だから、当然のことながらプーチンがやった証拠はないが、2人が死ぬことで最も都合の良いのがプーチンだから、裁判ではないから結果的にそうなる。
世の中に神が存在するかどうか。子どもの頃から考えてきた。
天罰という言葉があるし、罰当たりなどと言う言葉もあるが、スターリン、プーチン、金一族など独裁者と言われている人間がやりたい放題で、止めることができないとするなら、神は存在しないと断言できる。
しかし、見方を変えてみれば、独裁者でも人間だからいずれは死ぬ。
死ねば、もう誰も殺すことはできなくなる。
ウクライナの女性記者ビクトリア・ロシチナさんと敢えて女性としているのは、アンナ・ポリトコフスカヤさんも女性記者だったからで、男性にはここまでの度胸も意気地もない。
治安維持法違反容疑で捕まった女性が取り調べで全裸にされ、女性の大事な部分を焼かれるという屈辱的な拷問、凌辱を受けたことを訴えていたとき、特高警察官というのはまともな人間ではなかったことが証明されている。
ビクトリア・ロシチナさんへの拷問の実相を調査しているのも、同じく女性記者のヤニナ・コルニエンコさんで、当然、ロシアから命を狙われるだろうから、勇気がある。
「責任を追及し、法の裁きを」受けさせる必要があるが、危険と板挟みでもウクライナのために殺害されたヤニナ・コルニエンコさんの勇気を称え、一日も早く、戦争が終結することを祈っている。