「自由のために」をテーマに語り継ぐ戦争をメインに犯罪被害者支援などを訴えて発信してきたが、昨日、6月16日、ÝouTubeで知ったのは7月の参議院議員選挙の東京選挙区で、山本太郎代表率いるれいわ新選組の公認候補として元衆議院議員の山本譲司さんが紹介されていて驚かされたと同時に何とか当選してもらいたいと強く願って書いている。
山本譲司さんの衆議院議員時代のことで知っていることといえば、秘書給与で事務所の経費を賄っていた詐欺容疑で特捜部に捕まり、実刑となったことだけである。
法の下の平等という日本国憲法の精神から言えば、自民党安部派の裏金議員が政治資金規正法違反容疑で逮捕されるべきにもかかわらず、捕まらないことで、日本の検察が腐りきってしまったことを象徴しているが、昔は検察もまじめに仕事をしていた。
犯罪被害者支援を訴えてきた立場である自分が山本譲司さんのことを知ったのは、栃木県の黒羽刑務所を出所してから、『獄窓記』を出し、出所者の更生に講演活動などで尽力する姿だった。
その山本譲司さんがれいわ新選組から参議院議員選挙に立候補しないかと山本太郎代表に薦められていたが固辞していたことを立候補のあいさつで明かした。支援者や家族にも迷惑をかけ、二度と政治活動はしないと決めていたことを翻意したのは、次の理由からである。
刑務所の中で目撃した受刑者たちは知的障がい者や身体障がい者、高齢者など社会的弱者が多く、出所してもこの社会は彼らが生きていくには大変厳しい社会であることを知ったこと。
出所後、出所者の更生に尽力、厚生労働省も協力してくれたが、なんといっても政治を変えなければ、どうすることもできない現実に直面したこと。
さらに、前立腺がんを発症し、もう長くはないだろうと治療と抗がん剤治療を続けているうちに症状が改善したことで、残りの人生を命がけで世の中の変革のために尽くしたいと考えたこと。
家族も命懸けで取り組むという自分のことを理解してくれたので、遅くなってしまったが、山本太郎代表が全国遊説と消費税廃止、増税反対デモで訴えている「誰もが生きていてよかったと言える世の中に」したいという熱意に応えたいと立候補したというのだ。
れいわ新選組の山本太郎代表は幕末の坂本龍馬というか令和の親鸞聖人の再来かと勝手に思い、応援したきた。
そのれいわ新選組からは世の中を変えようと熱い気持ちで立ち上がった人たちが何人もいる。
語り継ぐ戦争の立場から、ガマフヤーの具志堅隆松さんなどの活動を支援し、遺骨収集にもっと力を入れるという京都選挙区の西郷南海子さん。西郷さんは原爆投下についても事実を伝えるべく、原爆を落としたエノラ・ゲイが離陸したテニアン島に子ども3人を連れて訪れたことがあるというではないか。
サイパン、グアムには行き、バンザイクリフでお参りしていても、自分にはテニアン島は頭に浮かばなかった。
神奈川選挙区の三好亮さんもまた素晴らしい人材である。
語り継ぐ戦争で、ソ連のスターリンがやったシベリア抑留のことを何回となく書き、抑留者が収容所で毎日、食べていたというロシア製法の黒パンを秋田の大館のサンドリヨンから取り寄せ、毎朝食べているので、シベリア抑留中にロシア語がしゃべれたらと考えたことがある。
三好さんは外務省に勤務していた時の関係と留学の関係で英語、ロシア語、そして中国語がしゃべれるというからこれから関係構築し直さなければならないロシア、中国との交渉に役立つ人だ。
外務省を退職し、れいわ新選組から選挙に出るという損得で生きていないところが尊敬できるばかりか、三好さんはピアノが弾けるという点も芸術に理解があるだろうということで素晴らしい。
長谷川羽衣子さん、毒蝮三太夫こと伊勢崎賢治さん、米村明美さん、そして奥田文代さんと名前を知っている人を列挙したが、ほかの候補者もいずれも世の中を変えてくれそうな錚々たるメンツがいるのがれいわ新選組である。
最後に、山本譲司さんを応援するのは、自分も受刑者の社会復帰を応援してきたが、刑務所の中のことがわからない。
自由をこよなく大事にする自分としては、拘束される刑務所は最も嫌いなところだからだ。
刑務所の内側で、受刑者の人間模様をしっかり目撃し、彼らのために世の中を変えたい。命がけでという人にはどうしたって当選してもらいたいではないか。