NHK映像の世紀バタフライエフェクト シリーズ核の80年Aヒロシマ 世界を動かした2人の少女が放送された。
今年、アメリカの科学雑誌が発表した「終末時計」は、過去最短の残り89秒を示した。時計の針を押し止めようとする力となった2人の少女がいた。広島で被爆した佐々木禎子と中村節子。禎子は白血病を患い折り鶴に希望を託しながら12歳でこの世を去る。節子は生き埋めから奇跡的に生還、戦後カナダに移住し、英語で原爆被害を生々しく伝え続けた。2人の願いは大きなうねりを起こし、21世紀、核兵器禁止条約成立へとつながる。と㏋にある。
語り継ぐ戦争だから、米国が日本に原爆を落としたのは人種差別が根底にあるからだと発信してきた。
日本からみればアジア太平洋戦争ということになるが、世界からみれば、第二次世界大戦ということで、米国はナチスのドイツとも戦い、米国が常に味方するユダヤ人が迫害されたにもかかわらず、米国はドイツには原爆を落とさず、日本にだけ2度も落としたことは人種差別以外の何物でもない。
そう、カラードピープル、イエロージャップだから日系人だけ戦時中、収容所に入れられたことがその証明である。
米国でさんざん差別され、今また、トランプ大統領に嫌われている黒人否アフリカ系米国人は沖縄に駐留している米軍の中で、明らかに日本人を差別し、沖縄県民女性を性的暴行してきた。
昔からある、差別された人はもっと弱い人を差別するという原理のとおりである。
このことは、本土の人間から差別された琉球人が奄美の人を差別してきたことに表れている。
さて、被爆者の二人の少女である。
一人は佐々木禎子さん、もう一人は中村節子さん。
佐々木禎子さんは、千羽折れば病気が治るとの願いで折り鶴を折ったことで知られている。
俳優吉永小百合さんが「吉永小百合 平和への絆コンサート」Gで「佐々木貞子物語」を朗読していることでも知られる。
吉永小百合さんといえば、胎内被爆者で山陰の温泉町の芸妓夢千代としてもよく知られている平和活動家でもある。
中村節子さんは、留学し結婚してからはサーロ節子として、英語で被爆の語り部として長く活動されてきたことで知られる。
早くに放射能が原因で亡くなってしまった佐々木禎子さんは亡くなってからその名が語り継がれている。
一方、留学して英語で被爆の実相を語り継いでいるサーロ節子さんは、原爆落としたのは戦争を止めさせるためだと正当化する米国人に対し、非武装の市民を狙い撃ちにしたジェノサイドだと米国人に原爆投下で被爆者が苦しめられていることを語り継いでいる。
こうした活動が核兵器禁止条約につながり、被団協のノーベル平和賞受賞に貢献したのだろう。
被爆者の苦しみを日本政府は理解せず、米国の原爆投下の事実を消そうとしているとしか思えない。
親米の政府に対し、反米の立場である自分は、米国の企む台湾防衛戦争に日本が絶対巻き込まれないようにしたいと考えている。
ために、米国の原爆投下に対し謝罪を求め続けていく。