NHKETV特集“断らない病院”のリアルで、「患者を断らない」を理想に掲げ、年間3万人の救急患者を受け入れる地域医療“最後の砦”にカメラが入った。神戸市立医療センター中央市民病院。「働き方改革」という現実に“医療の質”をどう守るのか苦悩する医師。過去最大規模の赤字も明らかになり、経営を揺るがす事態に。患者の安全、医師の健康、安定した経営…。相反する難題に院長が出した答えとは? “断らない病院”が照射する日本医療のリアルだ。
6月2日のクローズアップ現代で、「まさか都市部で...相次ぐ病院閉鎖・休止 医療の未来は」を放送。
「大きな病院がたくさんある都会なら、医療は安心」そんなイメージが崩れはじめている。患者は多くとも深刻な赤字を抱え、そこに医師不足、建物の老朽化など、複合的な要因が重なり、都市部の病院が相次いで閉院や休止に追い込まれている。「必要な医療に力を入れるほど経営が傾いてしまう」と、ジレンマを語る医師たち。番組では、病院の経営リスクとその背景を多角的に検証。命を守るために何が必要か、医療の未来を考える。
NHK特集「ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で」を視聴した。「患者を診ない医師もいれば、薬の処方を間違える医師もいます・・・」ある病院からNHKに届いた“限界”を訴える悲鳴。取材班のカメラが記録したのは、深刻な医師不足を背景に「医療の質」という、守るべき一線が脅かされているという衝撃の実態だった。これまでの医療を維持できない“医療限界社会”ともいうべき現実―。患者を守るために何が必要か?追いつめられた病院の密着取材から、あるべき医療とは何かを考える。
内容は3件ともそれぞれ、公開されている㏋から紹介させていただいた。
後期高齢者になって、目、耳、歯と体のあちこちガタが来て、医師の先生には本当にお世話になっていて感謝している。
40代早々、炎症性腸疾患クローン病になってからお世話になっているから大袈裟ではなく医師のお陰でここまで生きてこられた。
身近な親族に3人医師がいることも相俟って医師が大変な職業であることは知っていた。
生まれ育ったのが首都圏の田舎町であったが、東京一極集中で首都圏も人口増で、街の様子も様変わりした。
それでも大学病院がなく、自治体の経営する病院だけだから、家族が膝を痛めて歩けなくなった時、救急車をお願いしたら、救急隊員の電話が自治体の病院に断られ、隣町の病院に運んでもらったことがあるくらいで、安心できる状況とは言い難い。
クリニックはどこに行けばいいか考えるほど数はある。
さて、NHKが放送した神戸、大都会東京の吉祥寺と千葉県の市原、そして、山陰地方の病院のそれぞれを視聴した結果、病院と言えども、経営が赤字続きであれば、破綻してしまうので、銀行を救済した時のように公的資金を投入するか、診療報酬を上げるかすることが必要になっているということ。
さらに、都会と地方の問題もある。
医師が集まる都会と較べ、地方には医師が数で不足している現実だった。
日本の都道府県には国立大学、それも医学部が設置されているが、都道府県の国立大学医学部で学んだ医師がみな、大都会に行ってしまうことで医師が足りなくなってしまう。
自民党が構造改革だと耳に心地よい響きの言葉で、大学病院の医局がやってきたことを変えてしまったことから、それまで、大学の医学部の教授が教え子を地方に派遣していた制度が壊されてしまったことも田舎に医師が集まらない原因となっている。
さらに、働き方改革で残業の抑制を進めた結果、ますます人手不足になっていることもある。
特に、地方の医師不足は山陰地方の病院を例にすれば、医師が専門外、総合診療医のようなどんな患者も診るという医師の負担は計り知れないことになって、退職者がさらに増えることになってしまう。
総合医といえば、TVで放送された「ドクターコト―診療所」のコト―先生こと五島健助医師を思い浮かべててもらえばわかりやすい。
地方の医師不足を解消するためには、現在もあるだろうが、入学する枠に卒業後、一定年数その県で働く。あるいは県で働けば奨学金を免除することなどが考えられるし、医師の待遇をよくすることも当然のことである。
コメ不足の原因は自民党の減反政策の失敗であり、備蓄していた古古古米を廉価で販売されたくらいで喜んでいる場合ではない。
コメを生産する農家が苦しんでいるから、農家に補助金を出して、生産してもらえばコメ不足など起こるわけがない。
能登半島での地震が起きてから、政府のやっていることを見ていると、能登切り捨てとしか思えない。
地方から自民党の議員が出ても、自分は東京に住んでいるから、地方の発展に力が入っていないのではないか。
地方の病院が医師が不足しているのを解決するのが政治というものである。