精密機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが不当に逮捕・起訴されたとして国家賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁28日、1審・東京地裁に続き、捜査の違法性を認め、東京都と国に賠償を命じる判決を言い渡した。とメディアが伝えている。
5月29日の読売によれば、同社の大川原正明社長(76)は2020年3月、経済産業省の許可を得ずに生物兵器の製造に転用可能な精密機械を不正に輸出したとして、同社元取締役・島田順司さん(72)や元顧問・相嶋静夫さんとともに外為法違反容疑で逮捕、起訴された。21年8月の初公判直前に起訴が取り消されたが、勾留中に体調を崩した相嶋さんは同年2月に胃がんで死去していた。
問題となった機械は同社が製造・販売する噴霧乾燥機。同省は省令で「内部の滅菌・殺菌ができる」などの要件を満たせば輸出規制の対象としており、訴訟では要件を満たすとした公安部の解釈の是非や、逮捕・起訴の違法性が争われた。
23年12月の地裁判決は「必要な捜査を尽くさなかった」として逮捕と起訴の違法性を認定し、都と国に計約1億6000万円の賠償を命じた。一方、訴訟で捜査員が「(事件は) 捏造 」と証言したことには言及せず、公安部の解釈自体は「不合理とは言えない」と判断。賠償を命じられた都と国だけでなく、「公安部が事件を作り上げた」とする原告側も控訴していた。
事件はNHKでも検証した番組を放送しているので、視聴した結果、警視庁公安部の担当者が自らの出世のために事件を捏造したものだというのが犯罪被害者支援を訴えてきた立場の自分が得た結論である。
事件後、担当者が出世したと記憶しているが、警察ってこんな輩ばかりなのかと落胆したが、裁判で事件は捏造だと証言した捜査員がいたことで救われた。
警察官として、恥ずかしくない生き方をするこの証言者を家族や友人、親族は誇りに思い、自慢していい。
反対に、事件を捏造し、犯罪をしていない人を陥れた恥ずべき公安部の担当者の家族、友人、親族は恥ずかしくて他人にしゃべれない。
人間やっていいことといけないことがある。
事件を捏造し、無実の人間を陥れてでも出世し、嬉しいなら明らかに正気の沙汰ではない。
警察、検察は正義かつ信用、信頼が何より大事なことであるはずだ。
大阪地検のトップだった男が部下の女性検事をこともあろうに性的暴行し、「これで、お前は俺の女だ」と言った云々と伝えられるが、反社の団体の幹部ならいざ知らず、検察のトップではないか。妻子がいれば、恥ずかしくて街を歩けない。
法曹関係者という言葉がある。
難関の司法試験に合格した人たち、つまり、裁判官、検事、弁護士のことだが、検察のトップが部下の女性を襲い、弁護士が依頼者の手付金目当てに騙す。裁判官がインサイダー取引に関与したなどと法に反することを平気でやるということで、全く信用できない人間がいることが明らかになった。
どこの世界にも悪い奴は一定数いるものだが、裁判官や検事にまでいるとなると社会は成立しなくなってしまう。
国家権力の代行者は自分に権力があると勘違いしがちであるが、もっと謙虚でなければならない。
検察は自民党裏金議員が政治資金規正法に違反しているにもかかわらず、逮捕しない。
事件を捏造し、冤罪事件を起こすなど言語道断である。
検察が正義、法の下の平等を実践しないのであれば、自由と民主主義の国だというのは看板だけである。