2025年05月09日

"ひめゆり"は「歴史の書き換え」自民党議員の勉強不足

 自民党の西田昌司参院議員が、ひめゆりの塔を訪れた際に目にした沖縄戦に関する説明について、「歴史の書き換え」などと主張している件で、RBCは、発言があった憲法講演会を映像収録している。批判が広がっている発言の前後も含め、議員の発言を掲載する。以下はすべて西田昌司参院議員の発言だが、ひめゆり平和祈念資料館の普天間館長によると、過去も現在も、指摘されたような展示はない。5月7日のRBCが伝えている。

 全文はRBCがWEBに掲載しているので関心のある向きは読んでもらうとして、発言の最後の部分だけ紹介しておく。
 「これは我々京都の中でもですね、共産党が非常に強い地域ですけれどもね。ここまでなんていうか、間違った歴史教育は、まだ京都ではしてません。沖縄の場合にやっぱり地上戦の解釈を含めてですね、かなりむちゃくちゃなこの教育のされ方をしてますよね」

「だからそのことも含めてもう一度、我々自身がですね自分の頭で考え、自分の頭で物を見てですね、そしてその流されてる情報が、何が正しいのかどうかということをですね、自分たちで取捨選択してそして、自分たちが納得できる歴史を作らないといけないと思いますよ。それをやらないと、日本は独立できないんです」


 参議院議員だからということなのか、一度しか行っていないひめゆりの塔、それも昔の話で、今は亡くなられてしまったがひめゆり学徒隊の宮城喜久子さんなど経験者の話を聞いてもいないで、偉そうに勝手なことをしゃべっている。
 沖縄戦の何を勉強したのか細かい発言がないということはよく勉強していないということの証明みたいなものだ。

 正しいことを言っているのは、戦争の実相をしっかり自分で見聞し、自分の頭で考え、流されている情報が正しいかどうか自分で判断せよという件である。

 団塊の世代の一員で、語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚で全国の慰霊碑を周って、沖縄にも足を運び、未だに遺骨が掘られずに埋まったままになっている実態を知っている。
 鉄血勤皇隊で戦った大田昌秀元県知事やひめゆり学徒隊で負傷兵の看護に尽くした宮城喜久子さんなど経験者からきちんと沖縄戦の実態を聴いていれば、今回のような発言にはならない。今回の発言で沖縄戦について勉強していないことが明らかになった。
 自民党の参議院議員なら、なぜ日米地位協定の不平等を正さないのか。日本の独立を言うなら、米軍基地の返還を求めないのか。

 京都では7月の参議院議員選挙の候補者として、れいわ新選組の西郷南海子さんが立候補することを知り、応援している。
 沖縄戦のことを勉強していない西田さんとは異なり、ヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した米軍機が飛び立ったテニアン島に子どもを連れて行っているという西田さん。
 沖縄でガマフヤーの具志堅隆松さんが遺骨を掘り続けていることもよく知っていた。
 少なくとも、西田さんより西郷さんの方がよく勉強している。

 沖縄県民の有権者よ。
 7月の参議院議員選挙では沖縄戦を正しく理解しようとしていない自民党ではなく、日米地位協定の不平等を是正しようとしているれいわ新選組を応援した方が、県民のためになる。