アルコール依存症や生活習慣になるリスクが潜んでいる多量の飲酒。依存症で苦しんだ女性が啓発イベントなどで経験を語っている。助けを求める相手がいなかった自分を振り返り、「一人で悩まずに誰かに相談を」と呼びかけている。3月26日の読売(山田佳代記者)が夕刊で伝えていた。
アルコールやギャンブル依存症の人の社会復帰を支援する一般社団法人「オンブレ・ジャパン」で体験を語るのは非常勤職員の後藤早苗さん(42)である。
アルコール依存症は全国に54万人と推計される。当事者が認めたがらないため、「否認の病」と言われ、適切な治療や支援につながりにくい。
厚労省は、アルコール依存症や生活習慣病のリスクを知るために、自身の飲酒習慣を客観的に把握するように勧めている。
飲酒によって仕事や日常生活に支障が出ているなど不安がある場合、保健所や各都道府県の精神保健福祉センターが相談に応じる。
自分の一番大事な宝物かつ生命線である連れ合いがビール大好き人間の一人で、アルコール依存症の予備軍ではないかと心配しているから、今回は連れ合いのために書いているようなものだ。
連れ合いの両親は越後は妙高の出身で、父親は40代後半で病死しているが、酒が好きだったようで、母親は別にして、一族皆酒好きだから無理もないが、映画を観に行くと、昼食の時、決まってビールを飲むし、少し前のことになるが、ビールを飲みながら夕飯の支度をしていたから、流石に、キッチンドリンカーではアルコール依存症ではないかと心配になり、忠告したら、夕方はノンアルコールのビールにしている。
連れ合いが缶ビールを愛飲するため、町会の資源回収では、アルミ缶回収で大きく貢献している。
「ビールではアルコール依存症にはならない」とは連れ合いの弁であるが、真偽のほどはわからない。
久里浜にアルコール依存症を治療する施設があって、もう20年以上前に見学したことがある。
久里浜で思い出したのは、職場で好感の持てる後輩がいて、酒焼けするほど酒好きな彼が久里浜に入所する前日だったか、箪笥の取っ手だったかで首を括ってしまったことを思い出した。
学生時代、落研に所属していたとかで、芸名まで持っていた。
通夜、葬儀には失礼したが、後日、線香を手向けにお邪魔したら、母親の何とも言えない姿と接して、親より先に逝くのは親不孝だなと思ったのと同時に、アルコール依存症の怖さを痛感したことを思い出した。
アルコール依存症に限らないが、薬物、ギャンブルなどの依存症は一人ではどうにもならない。
アルコホーリクス・アノニマス(AA)があるように、自らの心をさらけ出して、告白し、共に闘うことで、いくらかなりとも前進できるのである。
犯罪の抑止力が、自分の大事な人を裏切らないことであり、アルコール依存も同じように大事な人を裏切れないと思えれば前進できるはずである。