2025年03月20日

令和の米騒動、減反政策が招く

 米不足で米の価格が高騰する米騒動といえば、買い占めが原因とされ、暴動にまで発展した1918年の大正の米騒動、冷夏による不作が原因だとされる1993年の平成の米騒動、そして、2024年夏の令和の米騒動である。

 令和の米騒動について、メディアその他でその理由について伝えられているが、ズバリ減反政策の失敗だと断言する。
 市井に暮らす、後期高齢者が何を根拠に偉そうに言っているのだ。という向きもあるかもしれない。

 TPP交渉差止違憲訴訟の会の会員で訴訟の原告団にも加わったことがあるし、食料自給率、食の安全をテーマに発信し、有機無農薬での野菜作りを実践しているというのが立ち位置であるから、減反政策で米の生産量がピーク時と較べ半減しているからこそ、米が足りなくなったと考えるのが当たり前のことではないか。
 
 ただし、減反政策は確か70年代の初め頃に始まったから、2024年になって急に米不足で騒動になったというわけではないこともまた確かなことではある。
 美味しいと評価が高い銘柄にコシヒカリがあるが、このコシヒカリを筆頭に、猛暑には適していなかった銘柄が多い分、家庭米となる等級の高い米の収穫量が減ったことも影響していることもまた伝えられているとおりである。

 連れ合いが働いて我が家の経済を支えてくれていた時、一日おきくらいに近くのスーパーに食料品や日用品などを買い求めに行っていた。
 連れ合いの定年後は、連れ合いが行ってくれているので、米はスーパで買い求めていたので、棚から米がなくなったこと、価格が高騰したことも早くに知ることができた。
 昨日、連れ合いは彼岸に仏壇にお供えするおはぎを買い求めるついでにおにぎり専門店かつ米を販売している店で米を買い求めてきたが、金額を確認するのを忘れてしまった。
 というのも、普段、農協やおにぎりやで米を買うことにしたらしい連れ合いが、米ぬかを手に入れてきてくれるようになったことだ。
 土づくりを常に考えている自分は、精米すると出てくる米ぬかが欲しかったから、米ぬかがあったので、嬉しくて米の価格のことは聞かなかったのである。

 業務用の米を使っている外食産業では、米不足だとは耳にしないので、足りないのは家庭用なのかもしれない。

 政府が備蓄米を放出したから、とりあえず、価格の高騰も収束するかもしれないが、安易な減反政策に反対の立場であることを明らかにしておきたい。
 農家を守らなければ困るということが明確になった米騒動。
 政府は補助金を出してでも、食料の中心である米作りをバックアップする必要がある。
posted by 遥か at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) |