2025年02月15日

麻薬とは魔薬!廃人へと一直線に転落

 NHK映像の世紀バタフライエフェクト「麻薬 世界を狂わせた欲望」を視聴したので書いておく。

 「イギリスの密貿易によりアヘン大国となった中国から世界に広がった麻薬。アメリカでは黒人や共産主義者が麻薬捜査の標的として狙われ、第二次世界大戦では兵士の戦闘力強化に覚醒剤が使われた。ベトナム戦争では戦場の現実から逃れようとアメリカ兵たちはマリファナに溺れた。
 1980年代、南米に麻薬王が登場し、反米感情と結びつき血塗られた麻薬戦争を引き起こす。人間の欲望と富を飲み込み膨れ上がってきた怪物の百年の記録。」と㏋にある。


 人間の欲望というものは恐ろしいもので際限がない。
 その筆頭が麻薬であり、ギャンブルしかり、そして酒と依存症と呼ばれようが、その快楽を求めて行けるところまで行ってしまうのだ。
 昔は傾城なんて言う言葉があり、その究極として心中というものもあったくらいだが、今、小指を立てて「これでしくじった」なんていう人は滅多にいない。

 さて、その麻薬について、映像の世紀バタフライエフェクトで取り上げていたのは、それだけ、麻薬中毒には恐ろしさがあるということではないか。
 自分を筆頭に人間は弱い。一度麻薬に手を染めてしまえばまず抜け出すことは不可能である。
 廃人へと一直線に転落するばかりだ。
 救い出すことも救い出されることもできない。引き返すことなどできるわけがない無間地獄に落ちる。

 麻薬に詳しくない自分でさえ知っていることとして、麻薬にはいろいろあり、アヘン、ヘロイン、コカイン、覚せい剤そしてマリファナや大麻と耳にしたことがあるが、確かLSD、MDMAなんていうのもあった。
 製法など興味関心がないが、それぞれの違いの詳しいことは不明である。

 麻薬の恐ろしさは北朝鮮の金一族やシリアのアサド一族のように独裁者として国を支配していたものが栽培し、輸出して外貨を稼いでいたと伝えられていることである。
 中村哲医師が活躍されたアフガンでも麻薬を製造していたと伝えられていたことがあった。
 中南米で麻薬王が国を支配しているということを耳にするから、国を脱出して、米国への密入国を目指すのかなどと思ってしまうが、実態はよくわからない。

 その中毒性の強さは女性に覚せい剤を注射し、中毒にさせて売春させるなんて言う手口がよく使われたくらいである。

 TVのの時代劇でも娘たちを拉致してきて、アヘン窟のようなところに閉じ込め、麻薬中毒にして異国に売り飛ばすなんて言う話があったくらいである。

 語り継ぐ戦争だから、真偽のほどは定かでないが、特攻隊員が出撃するときに覚せい剤を使った云々という話は知っている。
 自分が知っているのは、ベトナム戦争で米兵が戦場での恐怖を紛らわすためにマリファナなどの麻薬に頼っていたということ。
 いつ死ぬかわからない戦場では恐怖を紛らわせることができるなら、大麻だろうが覚せい剤だろうが手に入れば頼ってしまうかもしれない。

 麻薬は製造する人間、運び屋、売人と分担して、中毒者の手に渡るが、その構図を支配している人間が自ら使うことはない。使えば、自らが中毒者として廃人になることがわかっているからだ。

 だから、麻薬を売買のトップにいる人間はワル中のワルだということになる。
 国の独裁者が他国に麻薬を輸出しているなんて絶対許せない。