「自由のために」発信し続けてきた2024年も晦日になってしまった。
この時期は行く年の来し方を思うのが恒例となっていて、来る年への希望というか展望も併せて考えたりする。
行く年を漢字で表すなら、「痛み」ということに尽きる。
後期高齢者になる前から、歯と歯茎がダメになり、目は白内障、耳鳴りに難聴、人物などの名前がすぐに出てこないという症状が始まり、後期高齢者になったら、歯茎の痛みがひどくなってしまったが、行きつけの歯医者には歯茎は治せないと言われ、これも行きつけの内科医から痛み止めやら抗生剤やらを処方してもらって服用していた。
8月頃、痛みが酷くなり行きつけの内科医に公立病院の口腔外科を紹介してもらったが、抜歯するという診たてで取り付く島がなかった。
抜歯は嫌だから、キャンセルしてしまったら、偶々、歯が取れて痛みも気にならなくなったが、師走になる前ころから、別の個所が痛み、ネットで検索して、ようやく、歯茎を治療してくれるという歯医者を見つけることができ、12月25日に治療してもらい、1か所は痛みが治まったが、もう1か所は痛みが来る年に持ち越され、正月明け、5日の予約日に診てもらえるまで安静状態を保つようにしている。
痛みが酷かった時は、精神的なダメージは相当なもので、鬱状態で、雨が降ったときなど、自死が頭を過るほどのピンチだった。
当然、夜もよく眠れないし、痛みというのは怖ろしいものだと改めて自覚させられた。
痛みといえば、2024年は正月元旦から能登半島を襲った地震、9月の豪雨と死が直結する痛みが住民を襲った。道路が壊れ、ライフラインの復旧も遅れている。
世界に目を転じれば、北朝鮮の独裁者金一族の助っ人を得たロシアのウクライナへの攻撃が続き、ウクライナの苦戦が告げられている。
中東ではイスラエルがパレスチナでハマスへの攻撃を止めず、犠牲者が増えるばかりである。
死を悼むと言えば、語り継ぐ戦争でお世話になった大阪のガイド師の墓参りというか供養で、コロナ禍になって初めて、新幹線で大阪に行った。
さらに、人生で一番と言っても過言ではない恩人の墓参りに昨日、出かけてきた。
お世話になってから52年。結婚式にも多忙の中、顔を出していただいたので、その時からでも、もう40年近く経ってしまった。
遅くなってしまったお詫びと改めて感謝の気持ちを込めて般若心経を唱えた。
いつもなら、「手向」を供養のために吹くのだが、「寺で法事があるから音を出すのはご遠慮ください」とのことだったので、経を唱えた。
この日は連れ合いの姉も一緒で、両親や甥の墓所も訪れたので2か所の寺お参りしてきたことになる。
年の瀬になると、行く年の心残り、人生の心残りが気になったりするものだが、長年、不義理をしていたようで心苦しかった恩人の墓参りができて、心残りが一つ解消した。
2024年痛みに苦しんだ人、その痛みを自分は来る年まで持ち越し、解消できなかったが、来る年には、今、痛みを抱えている人たちの痛み、苦しみが少しでも解消するようと祈りたい。