太陽光発電施設で使われるケーブルの素材を、銅からアルミに置き換える動きが広がっている。銅の価格高騰で銅製ケーブルの盗難被害が深刻化する中、安価なアルミにすることで、被害の防止が期待されるためだ。メーカーにはアルミ製ケーブルの注文が急増している。と11月15日の読売(瀬田糸織、椿央樹記者)が伝えている。
山梨県南アルプス市の太陽光発電施設。管理会社によると、2023年12月頃に銅製ケーブル計約1万bが3度にわたり盗まれ、1億円の被害が出たのを受け、ほぼすべてをアルミに換えた。入り口には「ケーブルはアルミ製です」「お金になりません!」と記した看板を、英文などを添えて掲げている。アルミ製に換えて深夜の巡回警備も始めたところ、被害に遭わなくなった。
アルミの電気伝導率は銅の6割ほどだが、ケーブルのサイズを少し太くすれば、機能に問題はないという。
警察庁によると、太陽光発電施設の金属ケーブル盗は2023年に5361件あった。2024年も上半期で4161件に達し、9割は茨城県をはじめ関東地方だった。
11月13日の読売も「『銅』が高値 脱炭素で争奪戦」「相場 各国情勢に左右」「EVや再エネに使用 需要増」という見出しで、銅の高値の背景などを解説している。
つくられた安全神話で、安心していたら東日本大震災の津波による東京電力福島第一原発が事故を起こし、取り返しのつかない惨事を引き起こした。
原発は危ないことが分かった以上、クリーンエネルギーだなどと欺瞞的な宣伝をしている電事連など原発推進派、推進勢力に再生可能エネルギーの活用に目を向けるようにする必要がある。
ところが、肝心な再生可能な自然エネルギーのエースである太陽光発電施設の銅線ケーブルを盗む窃盗犯、多くはベトナムやカンボジアなど東南アジアなどの外国人がいて、被害に遭った管理会社などが銅線をアルミに代える動きが広がっているという。
自衛のために当然のことである。
悪い輩はいつの時代、どこの地域にもいるもので、こんな形で太陽光発電を邪魔する輩がいては対策をとらないわけにはいかない。
熱伝導率は銅線より低くとも、何とかなるというのが古河電工などアルミ製のケーブル製造者の話。
何としても、太陽光発電を続けられる対策を講じてもらいたい。