ベルリンの壁崩壊から35年、当時、東側陣営の民主化運動に先べんをつけ、壁の崩壊の原動力ともなったと評価されるのがポーランドの自主管理労組「連帯」で、その活動をいまに伝える地元の博物館の館長で政治学者のベイゼル・ケルスキ氏が8日、NHKのインタビューに応じた。とNHKマイあさラジオが伝えている。
ケルスキ氏は、壁が崩壊した歴史的な意義をあらためて強調した上で自国第一主義を掲げ、多様性などを否定する極右政党がヨーロッパで台頭している現状を取り上げ「残念ながらいま私たちはまったく別の世界に生きている」と懸念を示した。
トランプ氏が大統領選挙で勝利したアメリカについて「人権の尊重や国際的な連帯も重要な問題ではなくなる」と述べた上で、ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領については「NATOの結束が安定しているかを見極めようとするだろう」としてアメリカが世界を不安定化させるおそれがあると危機感を募らせた。
「私たちはいっそう無秩序な状況の中にいる。自由や民主主義に基づく秩序を構築したい側と、世界を勢力圏に分けることに関心を持つ大国との分裂が生じている。私たちは、なぜ人権や平和を重んじるのかを再び説いていかなければならない」と述べ、ベルリンの壁の崩壊が広めた民主主義や自由な価値観を守り続ける重要性を強調した。
毎日、飽きもせず発信しているのは「自由」のためにである。
政党名にその「自由」を置いている自由民主党はといえば、反日、反社の韓国の旧統一教会の影響を受けた安倍派の議員たちがリーダーが健在のうちは、メディアも全くこのことを批判できなかったが、旧統一教会の被害者の怒りの銃弾に倒されると、ようやくメディアも旧統一教会の反日反社の姿勢を明らかにする報道をするようになった。
次いで、政治資金を集め、政治資金規正法に反し、このカネを裏金とし、税金も申告せずに逮捕もされないということで、有権者の怒りを買い、衆議院議員選挙で裏金議員と呼ばれた人たちが苦戦し、与党の過半数割れという事態を招いた。
一言でいうなら、自由の意味をはき違えている。
保守派と自分たちのことを主張しているくせに反日の韓国のカルト教団の手先みたいになってしまって恥ずかしくないのか。
その一番大事な自由が奪われていたのが、米ソ冷戦構造下の東欧の人たちだった。
その筆頭が東西に分断されたドイツで、その象徴がベルリンの壁である。
ベルリンの壁を崩壊させる原動力となったのが隣国ポーランドの民主化組織連帯で、その指導者がワレサさんだった。
ポーランドは1939年にソ連に侵略され、ナチスドイツの時代はドイツ軍に、戦後はソ連軍にということでソ連軍に酷い目に遭わされてきた。
カティンの森事件で将来を嘱望されたポーランドの人たちがソ連軍に拉致され、虐殺されたことから反ソ感情はゆるぎないものがあるのだ。
ベルリンの壁が崩壊したことで、東西ドイツは統合され、元通り一つの国になり、その後、欧州は欧州連合(EU)として国境、通貨など自由と民主主義体制の連合体として一緒になった。
旧ソビエト連邦の共和国の一員にさせられていたウクライナは自由と民主主義を求め,EU加盟、その防衛組織NATOに加盟を目論んでいたことが気に入らなかったロシアのプーチンに侵略され、自由と民主主義井、国土防衛のために戦っている。
自由を人びとから奪った象徴がベルリンの壁なのである。
自由は油断しているとすぐに権力によって奪われてしまうから要注意だ。