2024年10月07日

海は警告する 北海道でサケの水揚げ半減 

 読売の優れた連載「あすへの考」。その10月6日は【「海洋熱波」東北沖で顕著】というタイトルで見延庄士郎北海道大学理学部教授(61)が「地球温暖化 海は警告する」「北海道では、サケの水揚げ半減。ヒグマの食料乏しくなる恐れも」「排出削減へ社会経済を変える必要。一人一人ができること、考えて」という見出しで海の異変を訴える内容に驚かされた。(吉田清久編集委員)

 北海道函館といえば、青森と並んでイカがたくさん取れ、「イカのまち」として知られているが、イカが不漁でその代わり暖かい海水温を好むブリの水揚げが増えている。
 取れなくなったのはサケである。サケの減少で注意すべきは、陸の生態系への影響で、サケの遡上が果たしてきた陸に栄養分を届けることができなくなれば、陸の食料が乏しくなり、ヒグマの餌にも影響を及ぼす、

 魚種のレジームシフト(魚種交代)と呼んでいるが、背景にあるのは「海洋熱波」と呼ばれる現象だ。
 海洋熱波は黒潮が強くなり、弱くなった親潮の南下を妨げた結果である。海水温の上昇はかつてないほどの状況である。
地球表面の7割が海洋で、海洋の水温が上がるのは陸の気温が上昇するのと較べ大変なこと。
 異常気象の要因の一つは地球温暖化の影響だ。ために、産業構造を含めた社会全体のあり方を変えていく必要がある。
 CO2削減に向け、何ができるのか。1人1人が考えてほしい。と結ぶ。


 有機無農薬で野菜を栽培しているのと炎症性腸疾患クローン病になってからの食事制限で肉をほとんど口にせず、魚も食べる回数が少ないということで野菜中心の食生活だから、魚の水揚げには関心が低かった。
 ただし、北海道には語り継ぐ戦争だけでなく、観光旅行としても行っているので、その昔、ニシンがたくさんとれ、ニシン御殿が建つほどだったが、今はとれなくなったこと。函館のイカ、サケの遡上、ヒグマがサケを食料にしていることなどは知っていた。
 しかし、サケが不漁となった代わりにブリが取れるようになったことは知らなかった。
 その要因の一つとなっているのが地球温暖化だというのだから、自分が考えているよりも、ことはさらに深刻だということが分かった。

 イカといえば、ホタテと共に自分の連れ合いの大好物で、マグロより好きみたいだから、嗜好というのはわからないものである。
 近年、サンマが不漁になっていることは知っていた。
 連れ合いはさんまも好きなようで、時々食している。
 このことも地球温暖化の影響かどうかわからないが、畑の野菜のように種をまかずに海にいる魚を取ってしまえば、いつかいなくなってしまうとは日頃から考えてきたことである。

 しかし、見延さんが警鐘を鳴らしているのは地球温暖化の影響が海にまで及んでいることだから、ただ単に魚の問題ではない。

 雨が降らない限り、ほぼ毎日、所謂生ごみを畑に埋めに行く。
 可燃ごみに出せば、焼却場まで運び燃やしてくれるが、地球温暖化を防ぐため、CO2をできるだけ出さないためだが、畑がなければこんなことはできない。
 しかし、ごみ収集のパッカー車の排気ガス、焼却場の煙突から出る煙に含まれるCO2を減らすとなれば、こういう些細なことだって役立ちそうだ。

 1人1人が意識を変えろと言うのだから、自分のできることをやっていくしかない。
posted by 遥か at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題・公害問題