京都府宇治市の西山ケミックスが液晶保護フィルムの生産で業績を飛躍的に伸ばしている。と10月3日の読売(岩崎祐也記者)が「転換力」というタイトルで伝えている。教育現場を中心にタブレッド端末の受注増が追い風となった。
スマートフォンやタブレッド端末、カーナビなど現代社会は様々なモニターにあふれている。
ゴム加工会社だったが、デジタル関連事業を新たに展開し、経営を軌道に乗せたのは元証券マンの3代目森豊社長(53)。
同社の強みは、端末の大きさに応じた液晶保護フィルムをオーダーメイドで生産する技術だ。25㍃・b(1㍃・bは1000分の1_)まで薄くできるという。フィルムを自動裁断できる最新機器を導入しており、短期間で大量の注文にも対応する。
近年、業績を大きく伸ばしたきっかけは小中学生に1人1台のタブレッドを配備する国の「GIGAスクール構想」だった。
「変化はチャンスにつながる。今後も作り手を育て、時代が望む製品を効率よく作れるよう工夫していきたい」という森社長。
石破首相が誕生し、地方創生の交付金を倍増すると所信表明された。
偶々、首都圏の田舎町に生まれ育ち、後期高齢者までどこにも転居したことすらないが、語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚で全国を周ってきたくらいだから、古くは田中角栄さんの日本列島改造とか竹下登さんのふるさと創生に関心を持ち、そして地方創生にカネをかけることに大いに賛成である。
読売が「転換力」というタイトルで地方自治体や地方に本拠を置く会社などが地方を活性化させ、発展させようとしているリーダーなどの取り組みを紹介しているので、過去、何回か取り上げたことがある。
所謂ふるさと、田舎に生家があって、自分は都会に住みついたまま帰らないという意味では、ふるさとはないが、連れ合いの両親が上越の妙高出身で、車で2度訪れているから、ふるさとの雰囲気は見てきた。
そこは今では限界集落で、訪ねた当時で9軒だけしか住んでいないとのことだった。
ご先祖の墓参りを案内してくれた叔母さんは「クマが出るのよ。この辺は」と言っていた。
地方には働く場がないとはよく耳にすることで、熊本に半導体の工場を作るというから、これで就職できる人がいればと歓迎すべきかなと思っていたら、水俣病の熊本だから、公害の心配があるということを耳にした。
詳しいことは調べていないが、せっかく田舎の水俣にチッソが工場を作っても、有機水銀垂れ流しで、水俣病を発生させたことと同じことが繰り返されれば罪は重い。
京都府の宇治市といえば、宇治茶とすぐに出てくるが、西山ケミカルは従業員約35人だというから、雇用としてはまだ少ない。
もっと大きくなって、もっとたくさんの雇用が生まれるように願っている。
新しい需要、時代が求めている品物を見出し、生産することで、さらなる業績のアップで雇用を増やせる可能性がある。